Note126 Pin群・Spin群

さて、いよいよこれまでの謎の存在だったPin群・Spin群にたどり着いたのだ。

先日の事ををまとめると次のような定義が明確になります。
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これは
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と考えて良いと思います。そういう群を考えれば良いわけで、ようやくここでピン群(Pin群)というものが出てきます。それでこのPin群の部分群
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と定義します。これはクリフォード代数を偶数パートと奇数パートに分割した時
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と書けるのでPin群の部分群であることがよりハッキリしました。

次の事実は良く知られているようです。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805103722.jpg
なぜPin群なのかはこの関係を眺めていれば分かりますね。冗談のようですが本当のようです。

さて、符号数(p,q)空間におけるディラック・スピノ
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においてS(A) の作る群がSpin群と一致します。つまり
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ということらしい。