2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

現実味を帯びるタイムトラベル(Time travel)の研究 2

この間現実味を帯びるタイムトラベルの研究っていう記事を書きました。 その後、面白そうだったので調べてみると、 物理学者が語る「タイムトラベルの理論的可能性」 という記事を見つけました。面白そうです。 世界の著名な物理学者たちが突然、「タイムト…

Memo36 時間順序積(T-product)と階段関数

時間順序積(T-product)と階段関数 積分表示では、 を使います。 と書けます。 pは{1,2,...n} の全ての並べ替えの集合。Aがフェルミオンの場の演算子なら奇数回の置換でマイナス因子が付く。 また、A,BとC,D が異なるタイプの場(可換)なら次のように定義する…

Memo35 相互作用とS行列(2)

前回の続きで相互作用ハミルトニアンでのSchrodinger方程式は でした、この方程式の解を とすると、 これをtで次のように積分すると、 この手順を繰り返す(逐次代入法を使う)と、 でnを∞とする極限を考えると 次回はこの結果の積分範囲の上端に変数が入っ…

中国4千年の歴史

中国4千年の歴史という言葉はよく聞く言葉です。 北京オリンピックも控えて益々発展していくでしょうね。 しかし、近くとて遠い国ともいえます。文化の違いでしょうか。 ただただ悲しいのは国家間の関係です。何故なんでしょうかね。 私も中国の方と職場で…

Memo34 相互作用とS行列(1)

時間的に変化するSchrodinger方程式 において、ハミルトニアンを相互作用の無い自由なハミルトニアンと相互作用ハミルトニアンに分解できるとすると なので、Schrodinger方程式は ここで、 と置くと、 ここで、 と定義すると、 となって同じ形の方程式を満た…

Memo33 相互作用とラグランジアン密度(2)

相互作用を含んだラグランジアン密度は でした。これはもう少し詳しく書くと ですね。通常は のような形を考えるようです。相互作用を表すラグランジアン密度が少し違っています。この違いは微分を含んでいるかどうかの違いで と呼ばれています。ではなんで…

Memo32 相互作用とラグランジアン密度

以前ラグランジアン密度を基点として場の方程式も得られる事を学びました。そこで相互作用についても少し考えてみたいと思います。 相互作用は、例えば粒子Aが粒子Bの影響を受ける場合です。ここで粒子Aの運動方程式はどうなるでしょうか?、そう考えてみる…

支援と援助の意味

参考:「ブラボー・ツー・ゼロ」「SAS戦闘員」(アンディマクナブ著) SAS隊員(レジメント)は紛争地帯へ派遣される事が多い。その多くは貧しい国家です。 彼らはそういった国に滞在する自国の者を救出のために向かいます。しかし、その国になぜ同胞がいる…

Memo31 S行列と摂動級数

前回、断熱仮説(adiabatic bypothesia)という仮説について触れましたがどうやらこれは数学的な背景として無限区間の積分がうまく収束するような都合のいい仮説でもあるようです。ただこれだとかなりのご都合主義とも言えそうですが物理的な要請としてその…

Memo30 相互作用とS行列

素粒子の相互作用といった反応は一瞬とも思える時間(0.0000000000 0000000001秒)程度で完了してしまうような世界らしい。なので実際に観測できるのは反応前と反応の後でその途中はブラックボックスです。 反応前の状態とその遷移(ユニタリ変換)が分かれ…

違いを認める事(あいつは変人か?)

参考:「ブラボー・ツー・ゼロ」「SAS戦闘員」(アンディマクナブ著) 以前、SAS隊員(レジメント)が大規模な作戦が可能なように現地の警察などを軍事教育すると言う事を書きました。そういったとき必ずしも清潔で文化的な生活をしている人たちが対象とは限…

Memo29 場の量子化(3) 光(電磁場)の量子化(2)

GuptaとBleulerによってローレンツ共変を保ったゴーストの出てこないベクトル場の量子化、Gupta-Bleuler形式が与えられます。それは「補助条件」という条件を課すことです。補助条件はゴーストの存在を認めつつそれが物理的な影響を起こさないように条件を付…

Memo28 場の量子化(3) 光(電磁場)の量子化(1)

電磁場(ベクトル場)の場の演算子は、 でした。ここで第二量子化をした理由を少し振り返ってみると、スカラー場(Klein-Gordon方程式)の波動関数の確率解釈がマイナスの確率を生んでしまい、そのまま確率解釈されるようなものではないとし波動関数をもq数…