津波シミュレータ

~河川氾濫シミュレーション機能へ(7)

計算結果は鬼怒川氾濫(破堤付近)の痕跡を旨く説明できている(と思う).

~河川氾濫シミュレーション機能へ(6)

ようやく計算が出来るようになったが考慮不足が沢山残っている。 例えば降雨量などは考慮できていない。 つまり、適当に河川上流から適当な流量を流しているだけ。 ただし、シミュレーションの計算は方程式どおりにやっているので計算は一応はちゃんとやって…

~河川氾濫シミュレーション機能へ(5)

河川氾濫で降雨の影響を考慮するにはタンクモデルというやつで計算するようだが面倒なので適当に地形全体に雨を降らせる。 後は勝手に地形に沿って増水するはずだと考えた。 しかし、この考えは通用しない事がわかった。 ※あくまで今の実装ではだが、、、 例…

~河川氾濫シミュレーション機能へ(4)

基盤地図も読み込めるようになった。 googleMapでマッピング。 わりとリアルな感じ。 先日書いたように上流からドバッと水を河川に流して見たがいい感じになっている。昨年、鬼怒川の堤防が決壊して大変な災害がおきているのでその近辺の5mメッシュ。 で、…

~河川氾濫シミュレーション機能へ(3)

基盤地図を読み込めるようにした。 どうも河川の標高は取得できない。つまりDEM上は不定になっていてGeoTiffでみると真っ黒。多分「水」があるから河底標高(地盤高)は測定できないのだろう(多分、、、)。 仕方が無いので周囲の標高から攻め込んで穴埋め…

~河川氾濫シミュレーション機能へ(2)

今日は複数の河川がある場合に対応したのと河川が合流するケースにも対応。それと地形に対して「堤防」の設置(属性)も追加した。 合流部は河川Aなのか河川Bなのか? とりあえず平均値にする事にした。 変な話だがN本の河川が合流するケースも考慮。 ここま…

津波シミュレーションから河川氾濫シミュレーション機能へ

iRICを色々と試しています。 凄い。 ふと、思ったのは河川だって津波・高潮シミュレーションと同じ方程式でやるんじゃないかと。 ソルバは出来ているので試してみようと思ったが初期条件をどうしたらいいのか、、、 津波・高潮シミュレーションでは海洋(水…

iRIC Project

津波・高潮シミュレーションだが前にも書いたように私のヤツはレギュラー格子なので色々と苦労しているのだがまだ、境界条件が適切に扱っていない。 ※スタッガード格子だと境界条件は簡単になるようです。 で、流体でいうところの圧力の境界条件を誤魔化して…

高潮シミュレーション(台風201330号(HAIYAN))

バグが直ったので台風201330号(HAIYAN)の計算が終わったので こんな感じになった。計算は正しそうだ。

高潮シミュレーション(伊勢湾台風) 3

バグが直ったので再計算しました。 名古屋港の潮位変化(T.P 0) 潮汐は考慮していない。 名古屋港での最高潮位と時刻は概ね再現されていると思う。 若干、過剰評価しているので海面抵抗計算を補正する必要がありそうです。

高潮シミュレーション(伊勢湾台風) 2

やっと間違いが分かった。 後日、修正したコードで再計算してみようと思う。 さて、間違いは単純だったがこれの間違いが分かるのには相当時間が掛かった。 簡単に言うと、、、 int foo( int W, int H, int i, int j, Foo& f ); という関数の呼び出しを間違え…

高潮シミュレーション(伊勢湾台風)

計算してみた。 当時の名古屋港の観測値と全くといっていいほど合っていない事が分かった。 コンタで見る限りはそれなりの結果だったので今までは合ってると思っていたが、、、 ふと、思って名古屋港の潮位変化をグラフにしてみたらたった50cmしか上昇し…

津波シミュレータを少し改良

津波シミュレータを少し改良しました。 今までは断層破壊が瞬時に起こるか時間差で起こるかが指定できましたが、ある断層の破壊が進行している途中で別の断層の破壊がはじまるようなパターンは計算出来ませんでした。 しかも時間差は10秒の開きを最低限必…

数値振動からの解放

計算が途中で思わぬ数値振動が発生して発展してしまうケースがあった。 色々と対応策を考えてやってみたが結果は良くなるどころか悪化するだけ。 数値フィルタを使うとうまく行ったが駄目ケースがありフィルタリングを小まめにやるようにした。 しかし、本来…

ソリトン分裂に関して(7)

海底地形は2mメッシュで最低水深10m、最大水深60mで計算してみた。 ちゃんとソリトン分裂が確認できるではないか!!。 非線形長波理論でも分裂が若干確認できるがこれをおそらく数値分散によるものだと思われる。 ソリトン分裂に特有の前傾が起きていること…

ソリトン分裂に関して(6)

格子間隔5m、最大水深10m、最低水深1m、α=0.5、β=0.9で概ね安定して計算が出来た。つまり、この場合は時間ステップを半分にしてやれば修正係数は不要になる。が、格子間隔2m、最大水深90m、最低水深1mではやはり数値発散してしまった。 安定するまでα、βの値…

ソリトン分裂に関して(5)

どうせシロートの作るプログラムだ。分散項の影響精度なんてそんなに必要ない。 と思えば首尾一貫して陽解法でやれるはずだ。 思い出そう。それは時間微分項が無い場合(定常の場合)はうまく解けている。 あ、もちろん精度は別の話。数値発散しないで計算で…

ソリトン分裂に関して(4)

難問に突き当たったがそれはおそらくは「手抜き」にある。 そもそも陰解法でアタックすべき問題を陽解法に拘ったためである。陰解法は大規模な連立方程式を解いて未知量を確定させるのだから首尾一貫して解が確定する。 ※連立方程式が解けるかどうかとかそう…

ソリトン分裂に関して(3)

先日の続き。 数値発散した原因は の評価である事までは明らかだ。しかし、よく見てみると第2項はΔtが掛かっているので時間ステップの調整次第で大きくはならないし、第3項は分母がメッシュサイズの3乗でそれなりに大きくなってこの項が巨大化するのを抑…

ソリトン分裂に関して(2)

先日の続き。 10mメッシュと2mメッシュは殆ど瞬時に数値発散してしまった。原因は直ぐに判ったが非常に悩ましい。(悩ましいという意味については次第に明らかになるので) まず、方程式を見てみる。X方向の流量計算は次のような式になっている。 赤い枠の中…

ソリトン分裂に関して

津波解析では線形長波方程式が簡易評価で使われているが水深の浅い海域等では非線形項が無視できなくなり一般には非線形長波方程式が使われている。 しかし、この非線形長波方程式でもってしてもソリトン分裂等は評価できない。 津波ではソリトン分裂等の現…

隕石衝突((K/T)境界インパクト) Ⅵ

私のこれまでの記事(内容)でいろいろと誤解が生じているようです。 その一つが被害評価です。 誤解の多くはこのシミュレーションが津波だけに限定した評価であることを忘れてしまっているようです。 もう少し書いておくと 直径10kmの彗星が激突した場合は…

隕石衝突((K/T)境界インパクト) Ⅳ

Google Earth用ファイル[download]

隕石衝突((K/T)境界インパクト) Ⅲ

計算結果のレンダリング結果(キャプチャ)です。 アニメーション1 アニメーション2(深い海域に衝突した場合)

隕石衝突((K/T)境界インパクト) Ⅱ

前回の続き。 前回の冒頭にに書いたけど、、、 計算結果はかなり悲劇的かつ衝撃的な内容となった。 なので気分を害しそうな方は読むのを止めて頂きたい。 隕石衝突による津波の発生は概ね次のような段階を踏む 隕石衝突による波動きの発生 クレータへの海水…

隕石衝突((K/T)境界インパクト)

これまでに自作してきた津波シミュレータだが隕石衝突における津波に関しても適用してみるとどうなるか試してみた。 計算結果はかなり悲劇的かつ衝撃的な内容となった。 なので気分を害しそうな方は読むのを止めて頂きたい(今回は基礎的な内容なので大丈夫…

台風201330号_HAIYAN_の高潮シミュレーション(2)

陸上への遡上(浸水域)も計算してみた。 画像はタクロパン付近

台風201330号_HAIYAN_の高潮シミュレーション

以下は独自シミュレーションの結果です。 計算手法の妥当性、計算結果の信憑性、精度などは評価していない点に注意して頂きたい。また以降に述べられているコメントは独自のコメントであり何かを代表もしくは断定するものではありません。 動画は以下から見…

なぜ津波シミュレーションなのか(命を守る方法は?)

なぜ津波シミュレーションなのか? そう聞かれることがある。 しかし、ほとんどそれに付いて説明をしたことがないし、その気もない。 頭の中では「どうせわかりゃしない」と思ってしまう。 2011.3.11、その日まで遡らなければならない。 名古屋にい…

津波シミュレーション(F u r u m u r a , I m a i , M a e d aモデル )

1707 年宝永地震の津波波源域(Furumura, Imai,Maeda, 2011)のモデルで計算。 信頼性(相田指標)については未評価。