UFO仮説と生存問題

これ、1968年にNSA国家安全保障局)が作成し上層部部内で回覧された文書のタイトルです。

ペラペラと昔のスクラップを整理していたら文書のコピーが出来たので書いておくことにしました。確か何か「社会現象」に関する持ち回りの発表に使う小論のネタにまじめな話として似非ネタではないネタでUFOについて書いてみようと思った時に集めたものだったと思う。集めてみると以外にまじめな調査とかやられているの驚いた記憶がある。そんな中でもちょと珍しい報告書だったので取っておいたのだと思いますが、、、。

詳細
1968年にNSAが作成し上層部部内で回覧された文書でこれも情報自由化法によって機密解除され公開された文書です。なので正式に公文書館にあります。

ただ、公文書館にあれば「本物」という人が居ますがこれは大きな間違いです。有名なMJ12に関する文書も公文書館から出てきましたが何者かがこっそりと公文書館に置いたのではないかというのが大方の見解で本場アメリカでもUFO研究家から見放せされているのが現状。この点が日本と違うところでしょうか?

さて、この手の文書にはめずらしく塗りつぶしが無く5つのセクションから構成されています。
文書の構成は各セクション毎に仮説を立て分析を行っている。これらの分析はNSA分析専門家によって行われている。例えば、「全ては錯覚や幻覚という仮説」では可能性は否定できないものの多人数による目撃例もあるが集団幻覚といった事が起きている可能性は否定できないとしつつもレーダーにる追跡もあることからこの仮説に当てはまらないという見解を示している。「でっちあげ(嘘)という仮説」これもそういった事もあるだろうが信頼の置ける軍関係者や民間の報告全てをでっち上げと言うのには無理があるとしている。こんな感じで仮説に関する簡単な分析をしていくのだがもっとも警戒すべき点として「仮想敵国の兵器の可能性」に関しては慎重な調査諜報活動を今後も継続すべきであると警告している。

「どうせUFOだろ?」といった安易な考えが国家の安全を脅かす事態に発展する前に手を打つべきとして「ホワイトハウスが爆撃された」という報告はあってはならないと言っていますね。当然でしょうね。

ところがこの文書が本当に面白いのは全ての仮説に関した分析の後の「論評」のセクションにある。報告者は次のような評価を行っている。

人類の歴史を振り返ってみた時「進んだ文明」とそれに対して「遅れた文明」が遭遇した時にどのような事が起きたかが参考になる。
として
「遅れた文明」は結局は全滅させられる、あるいは侵略を受けて支配される等の悲劇的な運命を辿っている。
したがって「UFO問題はバカバカしい」といって放置しておく事等の悠長な態度国益と国民の安全にとって重大な失態になりかねないと釘を刺している。そこで「どうすべきか?」という話に移っていくのだが、これがまた興味深いのです。

では、かならずそのような悲劇を辿ったかというとそうではない例もあるとして、
それはかつて日本が行った事が最良の手本ではないだろうかそして日本はそれを実行し成功した国でもある。その方法は自己の独自性が失われないうちに積極的に、進んだ文明の文化や技術を学ぶ、そのためには有能な人員を積極的にその進んだ文明に送りこみ学ばせる事である。

さらにこの文書の締めくくりとして悠長な態度に釘を刺している。
これまで科学者や我々の態度はあまりにも悠長である。もし森を散歩中にガラガラヘビがいると注意されたらどうするだろか?、真偽を疑うより先に、大急ぎで防御の方策を講じるのではないだろうか?問題に対する態度にはこのような人類存亡を賭けた真剣な態度が必要なのではないだろうか

因みにガラガラヘビは主に森には居ない。それでも「居る」っていわれたらその森に(少なくとも無防備で)は行かないだろ?と言っている訳です。

最後にこの文書公開はNSA「当局の方針を代表するものではない」と但し書き付きの解禁であるという事は言って置きたい。