水よりもお湯の方が早く氷になる?」大槻教授に思う事
NHKの番組が紹介した「水よりもお湯の方が早く氷になる」実験を巡り、ネット上の議論が盛り上がっている。早大の大槻義彦名誉教授はブログで、水の方が早く凍る実験結果を示し、NHKを再び批判。物理学者らの間でも関心が高まり、日本雪氷学会で研究者らが本格的に議論することになった。
(引用:J-CASTニュース)
「日本雪氷学会で研究者らが本格的に議論することになった」というのが私を安心させた。さすが科学者。
さて、少し前置きを。
パリティー「続 間違いだらけの物理概念」に「右回りのコマは軽くなる?」という話が出ている。東北大学の早坂氏と竹内氏の実験でフィジカル・レビュー・レターズに論文が発表されたという話だ。
パリティー「続 間違いだらけの物理概念」に「右回りのコマは軽くなる?」という話が出ている。東北大学の早坂氏と竹内氏の実験でフィジカル・レビュー・レターズに論文が発表されたという話だ。
結果的には様々な厳密な検証によってこの効果は否定されたようだ。
なんでこんな話を紹介したかというとこの「右回りのコマは軽くなる?」という章を書いたのがあの大槻義彦教授だったからだ。大槻教授は冒頭こう述べている。
「面白い研究というのはいつの時代にも必要なものだ。それがたとえ間違っていたり不正確であっても、そこから新鮮なアイデアが生まれる事だってある」
と。
そして最後にこう締めくくっている。
わたしは、この一見当たり前の事を切り捨てずにちゃんと実験検証していく事で真実を明確にするという精神がとても素晴らしいと思った。そして(編集部でももめたそうだが)大槻教授があえてこれを紹介したのは冒頭と最後の言葉に表れているようにこの科学者の精神を紹介したかったんだろうと思った。
条件付ながら評価したい。まず何よりも物理に一石を投じた事。「正確だが面白くない研究」より「不正確でも面白い研究」の方が優れている。
中略、、、
今回の結果が間違っていてもこの種の実験は発展していく可能性がある。
本文では様々な研究機関が極めて精緻な検証装置を準備して真実を突き止めていく過程が示されている。中略、、、
今回の結果が間違っていてもこの種の実験は発展していく可能性がある。
わたしは、この一見当たり前の事を切り捨てずにちゃんと実験検証していく事で真実を明確にするという精神がとても素晴らしいと思った。そして(編集部でももめたそうだが)大槻教授があえてこれを紹介したのは冒頭と最後の言葉に表れているようにこの科学者の精神を紹介したかったんだろうと思った。
「こんな物理法則、あるいはムペンバ効果とやら、熱力学の基本法則からありえませんので、前回私は強く否定したのです。つまり、実験してみるまでもないのです。」
引用:大槻義彦公式ブログ
http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/
引用:大槻義彦公式ブログ
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