光の速度を超えた!?(いい加減な解釈の横行)

詳細(?)はニュースでも流れていたのでそのあたりの事は置いておいて
ちょっと大騒ぎし過ぎじゃないだろうか?
(あ、これはあくまで物理学者を除いてだが)。
当然だが物理学者は驚いているのはうなずける。
ところがどういうことか一般には「光の速度を超えた」=「相対性理論は敗れた」に話題が置き換わってしまっている。
なんでだろう、、、
正確な情報が無いのでなんともいえないが
少なくとも超光速(光の速度を超えている)素粒子の発見はそれはそれで大発見になるだろう。
ただ、それがイコール相対性理論は敗れた」には成らないはずだ。
そもそも超光速素粒子の存在はこれまでにも予想されていた。古くはアルノルト・ゾンマーフェルトが考えていたようだが
ジェラルド・ファインバーグによって「タキオン」という素粒子を仮定した事が始まりとも言える。

ただ、タキオンのような素粒子は場の量子論でもそのような存在を仮定すると色々と問題を起こすようで
理論的な整合性からそのような素粒子を予言するような理論は誤っているとされるのが通常らしい。
でもそうなるとなんで今まででも物理学者がそのような超光速素粒子の存在を考えてきたのか不思議だろう。
それは「超光速素粒子の存在」=「相対性理論は敗れた」では無いからだ。
つまり、相対性理論は決して超光速素粒子の存在を否定してはいない。
もう少し正確に言えば相対性理論は「光速を突破できない」と言っているだけで最初から超光速ならこれは光速を突破した事には成らないからだ。
光速を突破できない事は加速器などでそれこそ膨大な実験で検証されている。