Memo13 場の量子化の概観(2)

Klein-Gordon方程式
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022151.jpg
からGhostが出て来てしまったのでΨは確率解釈できるような量とすることは出来ない事がわかりました。そこで、このΨをq数に読み替える。つまりΨを作用素演算子)に読み替えてしまいます。これは量子化という手続きをもう一回やってしまうという事です。実際の量子化はさらに複雑で正準量子化といった手順があるようですが自分にはまだ理解できていない概念です。

では、Ψをどんな演算子と読み替えるのでしょうか?ここで生成・消滅演算子の登場です。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022238.jpg
のように生成・消滅演算この一次結合とすると言う事で。つまり、完全規格化直交系
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022250.jpg
を使って
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022253.jpg
と考えると言う事らしい。そうすると、もはやΨは波動関数では無く演算子になってしまったわけです。こういった演算子場の演算子といいます。
※実際はkに相当する値は連続した場合について考えるから∑は積分になるらしい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022259.jpg
で、Ψは波動関数では無く場の演算子になってしまったが波動関数はどうなったかというと場の演算子真空の平均値(期待値)波動関数になるということで、例えば、任意のj状態の1粒子状態は
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022303.jpg
としてちゃんと出てくる。(うまく出来ている)

フェルミオンについても例えば2粒子状態は、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022307.jpg
同様な計算をしてみると
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022312.jpg
となる。(メモ参照)

生成演算子と組み合わせて場の演算子を構成してその真空の期待値を計算すると波動関数が得られるというストーリーらしい。つまり、場の演算子真空期待値波動関数になる。(で正しいのか?)




メモ
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022321.jpg



メモ
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022326.jpg
は規格化された直交関数。下添え字は抽象的な自由度(ある一つの状態を表す)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022156.jpg
こういった関数系はヒルベルト空間の基底として(ヒルベルト空間のベクトルとして)任意の関数は
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022159.jpg
この時、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022203.jpg
これは、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022206.jpg
として確かめられます。さらに、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022212.jpg
を満たす。こういった関数系を完全性という。これは
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022218.jpg
として確かめられます。これは例えばkを連続な値にとると
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022222.jpg
一般に量子論では平面波という基底を持ちいる。Aは適当な規格化定数。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022226.jpg
ここで(k)は連続な値の各値へのラベル。これは、つまり次のような関数系を意味している。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022231.jpg
つまり、連続な基底においては
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022234.jpg
という意味になる。あるいは
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022242.jpg
のように考えれば
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805022246.jpg