Memo67 1/137
Feynman規則に従えば、頂点と内線で必ず係数
が掛かります。なので微細構造定数(Fine structure constant)α
を使うと
常に微細構造定数が掛かっていると考えることが出来ます。こう考えると非常に大雑把な見積もりとして
という対応が取れるのでFeynman図では、
なのでこのFeynman図の寄与は
と見積もる事が出来ます。なのでFeynman図に表れる頂点の数をN個とすれば、そのFeynman図の寄与は
となります。従ってS行列はαのべき級数として、
という摂動級数と考えることが出来ます。こう考えると3次以上の高次の寄与は次第に小さな影響しかなく殆ど無視出来ます。ところが観測技術の発達でこのような高次の寄与は無視できないと言うのは既に第3話で書いた通りです。
しかし、無限大の発散という問題が残っています。この無限大は繰り込みという方法で無害化出来るのですが、、、