先日の続きです。光子の自己エネルギーも同様な補正を行います。ただし質量補正項は付加しません。
また、ゲージ不変の要請から次のような形式に書くことが出来ます。書ける事が知られています。
この関係は
ローレンツ変換とゲージ変換の不変性の要請によるものです。以下の定理を使うと出てきます。
このようにゲージ不変性を要求することで満たされる関係をワード
恒等式(Ward identity) と呼ばれています。
この二つを使って確認してみましょう。
と書けば、先程の関係が得られます。
これの要点は
テンソル
に比例した形に書けるという事を表しています。
形式的には
と定義したと思ってしまえば
と言う事で先日の話とあわせて内線(プロパゲータ)を補正する事が出来ます。