ハゲまたは無毛の定理

というと「オヤジの?」と勝手な想像をしてしまいます。

物理の定理に「無毛定理」というのがある。
巨大な質量がブラックホールになってしまうとこの定理が成り立つそうだ。

で、なんで無毛なのか?

かくのごとくなってしまった星は質量、電荷角運動量3つの量でその素性が決定してしまうからだと言う。

だから正確に言えば毛は三本ということだ。まあ、そんな事はどうでもよく。

3つの量で決定してしまうというのは少し考えると異様な事に気が付く。

パチンコ玉を二つ考える。
二つのパチンコだまは質量と直径が同じならこの二つは全く同じでシャッフルすると(しなくてもだが)もうどっちがどっちか分からなくなる。
これと同じだ。ブラックホールの場合は質量、電荷角運動量が同じなら区別が付かなくなる。

しかし、パチンコ玉はそれこそ拡大してみればキズの位置や数も違うし、それこそ無数といっていいほど異なる属性を持っている。なので原理的に区別が付かなくなるという事は無い。

ところがこれがブラックホールになると「たった3つの属性しかない」という驚くべき定理だった訳だ。
殆ど素粒子と同じ?

そもそも多様な属性を持っていたはずの星。その属性はいったい何処に失われたのだろうか。