多様体Mから多様体M'への微分可能な写像
で次のような線形写像、(Tp(M)はM上の点pの接ベクトル全体の集合)
つまり、
をφのpにおける微分というらしい。なんで微分なのか?ともかくそのような線形写像を
と書きます。つまり、線形写像
を次のような計算とする。
つまり、
で、これが微分と言われてもイメージが、、、かなり直感的な理解がしづらい。そこで局所座標系をつかって生で見てみよう。pの局所座標系をxとして接ベクトルは次のように書けるはずです。
また、p’つまりφ(p)の局所座標系をyとすと、
と書けるはずです。
とp'の局所座標は
なのでp'の局所座標は次のように書くことが出来ます。
なので、
です。
そうすると
ですから、
はφ(p)の局所座標系yでそこの基底の一次結合になっているわけで、具体的には、
という線形写像になっているという訳ですね。
ちょうどJacobi(ヤコビ)行列になっている事が分かります。n=mの場合は正方行列になるので行列式
が定義できます。これはJacobian(ヤコビアン)になっています。なのでなんとなく写像の微分というイメージが湧きますが、まだ、微分というイメージが湧かないですね。
次回はこのイメージをすっきりさせたいと思います。
今日は「現代微分幾何入門 野水克己 著」p6を解体してみた。