異人たちとの夏

出かけたついでにレンタル屋に行ってみた。目に付いたのがこの古い作品。
なんとなく思い出した映画だ。いい映画なんだけど後半で台無し。

風間杜夫主演。

ある夏の日、主演の風間杜夫が亡き父(片岡鶴太郎)とそっくりの男と出会う。
気さくに会話が弾み不思議な感覚にとらわれる。
まるで本当の父親との会話と思えてしまう感覚に落ちいる主人公。
やがて自宅に招かれるが、そこには亡き母(秋吉久美子)とそっくりの女性が。

運命の悪戯なのか、あまりにもそっくりなこの人達に亡き両親の姿を重ね、思い出につかるようにいつしか通うようになる主人公。

そして意を決して「おとうさん」「おかさん」とつい声をかけてしまうが、驚くことにその返事は「なに言ってんのこの子ったら、他人みたいな口きいて」

それは夢でもなくまぎれも無い両親だった。

やがて別れの時がやってくる。
この別れのシーンでは夏の日暮れと、再び孤独になった主人公が母の残した割り箸とその包みを大事にしまう姿は泣ける。

といった感じのストーリーだが実はこの映画並行してホラー仕立て。
ただ、後味の悪いホラーでは無いのでホラー嫌いな私でも観れるのでOKだ。

まあ、欲を言えば余分なストーリーだと思わずには居られない。