個人情報の壁(身内が入院しても)

先日IDカードが無いと顔見知りでも入れてもらえないという話をしました。
それで思い出したのが個人情報保護法です。

先日の話と同様にまじめな人たちが不便になってしまったわけです。

さて、あなたの身内が事故にあった、あるいは突然倒れて病院に担ぎ込まれたのでは無いか?。
といった話を知人から聞いたとします。とっても心配になりますね。

警察や病院から連絡があれば問題ないのですが、いや、問題ありですね。もし警察や病院から連絡があったらその話は本当だったと言う事ですから。

さて、知人から聞いた時点で、そんなときあなたならどうしますか?
もし病院もA病院らしいと分かったら。

A病院に電話してみる?
残念、おそらくこんな答えが返ってきます。
申し訳ありません。患者様の個人情報に関わる事ですからお答えできません

心配が増しますね。ただこの法律にはちょっとした抜け道があります。
それは本人から発信される内容は保護対象になりません
なので電話の相手にこう言います。伝言を依頼します。
本人が入院している場合は、こう伝えてください」「家に連絡を下さいと
しかし、本人が連絡できる状態に無い場合もあります。そんな場合は
連絡を待っていますと伝えてください」そして
本人の了解を得られればあなたで良いのでこの番号に連絡を下さい

※これを拒否するのは相手が個人情報保護法を理解していません。
もし本当に入院しているのであればこの伝言は伝えなければなりません。なぜならあなたから発信された情報は伝える必要があります「こんな伝言が身内と名乗る人から連絡があったぞ」とそして「ここに連絡してくれ」って伝えられたと。患者がそこ得連絡するかは患者に任せれば良いわけですから。

つまり、電話番号はあなたが伝えた事なので保護対象になっていません。
単に電話番号だけを相手に渡してしまう手もありますね。

この応用もあります。あるいは注意したい点でもあります。
誰か(上司、先輩、その他)があなたに同僚あるいは友人の「Aさんの連絡先を教えてください」と言われたらどうしますか?
うっかり教えると個人情報保護法に抵触します。連絡先を教えた事でAさんが迷惑した場合は責任問題になります。こんな時はこうします。(さっきと逆です)
本人から連絡させますのであなたの連絡先を教えてください」と。