Note88 無限小の座標回転を考えてみる(3)

無限小変換で出てきたTを使って指数関数expを通すと普通の変換が出てきました。
それで先日の逆をやってみると、
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θを無限小とするとこの表示は
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806050955.jpg
これは成分表示では
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806050959.jpg
で無限小変換の式と比較すると
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806051004.jpg
となって一致します。まあ、今までの経緯から当然なのだろうけど。少し整理してみる。無限小回転による無限小座標変換は
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806051007.jpg
と書けました。Tは無限小変換を意味していました。さらに
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806051012.jpg
として普通の座標変換が生成できました。逆に
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806051019.jpg
という1助変数変換群はベクトル場Xを引き起こしていました。そのときこのXを無限小変換と言うのでした。確かにこれまでのストーリーに沿って見ると無限小変換と呼んでも良いだろう。イメージが一致したわけだ。

これまでの行列Tを次のように虚数を使って表す場合もある。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806051022.jpg

回転マトリクスはLie群でTはジェネレータ(生成子)と呼ばれている。
確かにこれも回転マトリクスを生成している。だからジェネレータ(生成子)と呼んでも良いだろう。