LHC稼動で大騒ぎ、、、って

LHCブラックホールが出来る、高次元の存在が確かめられる、
さらには出来たブラックホールで地球が消滅する
オンパレードだ。

LHCによる実験は昨年新聞にも取り上げられたが殆ど(大衆からは)無視されていたようだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/cat_falcon/16875442.html


ところがどうだろう?今更大騒ぎだ。
さらに、科学に疎い人まで。


そんな恐ろしい実験をやるなとか、科学者は無責任だとか、いいたい放題。

秘密実験でもない、何年も前から準備されていたし新聞にも出てたし。

いったいどういう事だ。

批判するの良いけど、このプロジェクト、一人や二人で提案してやってるわけではない。
それこそ数千人規模の科学者が検討に検討を重ねて練られてきた。

その中の誰一人として気が付いていない!! てな事はは無いだろう。
この実験に注目している科学者、学生は世界中にいる。
彼らがこぞって危険を見落としたとでも言いたいのだろうか?


ビッグバンから1兆分の1秒後という極めて高エネルギー状態、14テブ(14 TeV)を再現できるらしい。この高エネルギーが恐ろしさを加熱している(ようだ)。

14 TeV = 14000000000000 eV(電子ボルト) だ。

それで1eV(電子ボルト)はワットに直すと44.5×10e−27ワット時、って言う事は、、、

0.00000000000000000000000000445ワット時 というエネルギーって事です。

さらに1カロリー=0.261×10^20eV なので 14 TeV と言っても
たった0.0000017カロリーですよ。
まあ、これでも素粒子からみれば高エネルギーというわけですね。

ただ、ビッグバンから1兆分の1秒後の再現にこのエネルギーまで電子を加速するには光速の99.99999991%まで加速する必要があるので大変な事は確かです。

エネルギーを投入したら加速されますが問題は相対性理論による効果が邪魔をする。つまり投入したエネルギーは電子の質量を増大させるのに消費され一向に加速されない。なのでもっとエネルギーを投入する必要があるがこれらも電子の質量を増大させるのに消費される。つまり、さらに加速しようとしてエネルギーを投入するとさらに加速されにくくなる。
まあ、これがどんな物体も光の速度を越えられない一つの理由でもあるようです。


不安で自殺者まで出たと言う。もっと正しい理解があればそこまで怖がる事も無かったのに。
そういう意味では科学者には説明責任というのは少なからずあるのだろうかとも思う。