別れのこだま、、(前向きにという気持ち)

女優ジョディ・フォスター(Jodie Foster)と言えば、
羊たちの沈黙」、「コンタクト」 、「幸せの1ページ」等数多くの作品に出演していますからとても有名ですね。本当に色んな役を演じています

子役として少女時代からこの世界で演じているので当然だと思いますけど、やはり衝撃的だったのは
タクシードライバー Taxi Driver 」(1976年)でしょう。

もっともこの映画、今の私の歳よりもっと上の方ならよく知っていると思います。
そう、遡って考えると当時の私の歳で観る映画では無いですね。
「衝撃が大きい+理解不能」でした。まあ子供が観る映画じゃなったです。

今でもメディアでこの映画が話題に出る場合もありますが「タクシードライバー」と言う映画そのものよりジョディ・フォスター演技力で取り上げられる場合が多いようです。
とは言っても「カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作」ですからね。

当時、ジョディ・フォスターは13歳で少女娼婦の役を演じてた訳ですから凄いです。
ちなみに主演はロバート・デ・ニーロでしたね。

タクシードライバーのトラヴィスロバート・デ・ニーロ)が恋する女性を映画にさそって観る映画が、、、
注:まだ何も知らない子供心が汚されました。

最後はトラヴィスジョディ・フォスターが演じる少女娼婦を悪の手から救出するんですが何故かモヒカンにサングラスという出で立ちでこれも話題になりましたね。

さて、(少年には)ショックが大きい映画「タクシードライバー」ですがその少し前に作成された作品に
別れのこだま(Echoes of a Summer)」というのがあります。こちらは殆ど知られてませんね。
でもこの作品はもっとショックが大きかったです。

私の場合は、かなり感情移入しやすいので1,2週間凹んでましたし、
「前向きに」という重くて大きな意味を子供心に焼き付けられた作品でもあります。

本当に子供のころなので詳細は歪んで記憶しているかも知れませんが、、、。

重い心臓病で余命僅かな少女をジョディ・フォスターが演じています。こういう映画は好きじゃないですけどこの作品は違いますね。

前向きに生きていく少女ディアドル、その賢明な姿がとても感動させられました。
父親役はリチャード・ハリスです。これがまた良い父親を演じていました。
なんと言っても最後まで大人の女性に憧れる少女の台詞は泣けます。
確かこんな台詞だったと思います「お父さん、私、二十歳になれるかな?

そんな中で心に刺さった場面は、弟が姉を気遣って学校をサボる所です。
ジョディ・フォスター演じるディアドルがそんな弟に「なんで学校に行かないの?」と聞く場面だったと思います。
弟は「だって昨日、学校が火事になったんだよ」と言います。

すると姉のディアドルが笑顔で「あー、でももう新校舎ができてるわ、さあ、行きなさい
こんな会話だったと思いますが、こんな前向きな粋な台詞に目が覚める思いを覚えました

記憶している限りではこういった映画によくあるような哀しい場面は無かったと思います。
とにかく家族や友達、それと家庭教師との関係をとても温かく描いた作品だったと思います。

だから余計に前向きな少女の余命僅かという1点がせつなくて哀しいのです。
「なんで、なんでそんな酷な設定なんだ!!」と思って、まだ少年だった私の心は、、、

それ以来、病をネタにした映画は絶対に観ないと決めました。(凹むので、、、)。