遠き山に日は落ちて

ドヴォルザークによる1893年作曲の交響曲新世界より」に堀内敬三氏が歌詞を付けた歌です。
懐かしさに溢れていて私はとても好きです。

遠き山に日は落ちて
星は空を 散りばめぬ
今日のわざを なし終えて
心軽く 安らえば
風は涼し この夕べ
いざや楽しき まどいせん

最後の「まどいせん」ってなんだろうって子供心に思っていましたがこれは家族団らんといったほのぼのとした情景を表現しているんですね。

ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調新世界より」がなんでこんなに哀愁がただよっていて懐かしい気がするんでしょうか?

気になって少し調べてみた。
ドヴォルザークアメリカの音楽学校に作曲の教師として招かれた時に故郷のボヘミアを懐かしむ心情を曲にしたものだそうだ。

納得である。
曲と心情とは国籍もなにも関係なく人間に共通したリズムなのかも知れない。
そう思いたい。

さて、この曲には野上彰氏が歌詞をつけた「家路」というのもある。
やはり、子供の頃良く似た曲だと思っていたがベースになった曲は同じだったんですね。


響きわたる 鐘の音に
小屋に帰る 羊たち
夕日落ちた ふるさとの
道に立てば なつかしく
ひとつひとつ 思い出の
草よ 花よ 過ぎし日よ
過ぎし日よ

これも良い曲だと思う。ポロリと涙ぐんでしまいそうだ。