アーサー・コナン・ドイルとFairy

探偵・推理小説シャーロック・ホームズ』はあまりにも有名だ。

ドイルは眼科専門医として診療所を開いていた事もある。
鋭い洞察力は医師の経験や尊敬する医師から影響も少なからずあるのだろうと思う。

また、コティングリー事件で大恥をかいたという経歴もある。
コティングリー事件はコティングリー村に住む2人の従姉妹が妖精の写真を写したという事件。
ドイルはその写真を本物と断定して騒ぎになった。この事で多くの人が妖精の実在するのだと信じた。
実際には紙に描いた妖精を切り取ったものを撮影した写真だった。

しかし、彼女達は一貫して捏造を認めなかった。
2人は本当に妖精を見たが写真に撮ることはできなかったためそのような行為をしたとも言っている。
確かに捏造と認めた写真もあるが、ある一枚だけは認めなかった。
そして、その1枚は専門家も説明できない本物と思えるものだったようだ。
現在ではその写真もトリックを用いただろうと考えられている。

さて、ドイルはなぜ本物と言ったんだろう?
実際にドイルも専門家に鑑定させている。しかし専門家さえも二重露光の痕跡を見つけられなかった。そのためドイルは本物と断定したのだった。

しかし、一旦ニセもというレッテルが貼られるとドイルを非難する声も挙がったがドイルは
所詮、貧しい家系の子供にそんな高度なトリック等使えるはずは無い」という稚拙な反論もしている。ちょっとがっかりだ。
「貧乏人にそんな事は出来ない」なんて、、、酷い言い方だと思う。


だた妖精は古代から我々と共に存在している事は間違いない
自然を愛し、そこに住む彼らを崇拝した。
森や川や石にさえ命があるという「森羅万象に命が宿る」という本来人間が持つ普遍的な観念として妖精は存在する。そういった意味でコティングリーの2人少女も本物の「妖精」を見たのかも知れない。

そしてこの現代社会においては我々の前から妖精たちは姿を消してしまったのだろう。