感謝する気持ちと気持ちが大事

終わりました。
身内だけで細々と葬儀を行った。
一晩だけの帰宅だったけど穏やかなあの顔は忘れない。

棺に花を一杯になるまで飾ってあげた。
その時、無性に込み上げて来てしまった。

「今までありがとう、お疲れ様でした。」

花を入れるごとにこの言葉が何度も出た。

俺は本当にバカな息子だった。
この状況で初めて心の底からこの言葉が出たような気がした。

それを見ていた叔父(博多)は
「言葉に出す事だけじゃないと」
「心の中で感謝していたのならそれ良いとよ」

先日も書いたけど「気持ちが大事」だという事を改めて教えられたしその一言で私の気持ちは楽になった。

私はこの歳で両親を失ったけど今は気持ちを切り替えている。

叔父も言っていた「困難があろうが無かろうが精一杯生きる事が誰にとっても幸せ」という言葉はその通りだと思う。
でも、あえて反論するなら感謝する気持ちは心のこもった言葉で伝えておくべきだ、それは私と同じような後悔の念を抱かないためにも。

決して死に際や死んでからでは駄目だ。
元気な時はなかなか照れもあって言えないかも知れない。
しかし、私と同じような後悔を残したくなければあなたの心の底の思いを今、伝えておくべきだと思う。

さぁ、私は明日から数日間は色んな手続きが在って悲しんでいる暇など無い。
うん、その方が良い。悲しみを脱ぎ捨てて新たな人生を歩んで行くには丁度良い。