人間ってそういうものなのです

先月、長年に使い続けた車が廃車になったのは先月の事である。
14年である。

本来なら今頃は新車のはずだが、未だに受け取っていない。
私が受け取り拒否の状態である。

車が壊れたその日、ディーラーに電話をしてやっと新車を買う事にしたという連絡を入れた。
営業が早速来てくれた。
当初、予想していた予算内で考えていたがその購入車種には補助金が出るという事だった。
そのような幸運にも恵まれ予算を+補助金で車を選んだのだった。
そして、契約し、全ての手続きを完了させた。
先週、納車が出来るという連絡が来た。しかし、ここからが冒頭の件になっていく。

納車と同時に「その車種は実は補助金が付きません」。

えっ!?
車を買ってからその話って、、、ひ、酷い!!。

本心から言えば「補助金」程度で右往左往するような財政なら車は買うべきでは無い。
なので、その程度は初めから無かったと思えば良い訳だが、、、
「後だし」でその話をしてきたことに対して気分が悪い。
正直に言えば「悪徳業者」と何処がどう違うのか?

その後も「納車をどうするのか」といった趣旨でコンタクトを取ってきたが腹立たしいのと自分が情けないので電話にも出なかった。

何事も手順がある。それに誰にだってミスはある。しかしそれに対してはそれなりの侘びが必要なのだ。
結局、人間である。心が在れば許されるものだ。
それを忘れらたらどんな謝り方をしても許してもらえないのだ。
人の心は繊細なのだ。

疑問だったのは社の姿勢である。彼以外に私にコンタクトをとってくる者が未だに現われない。
社には体質がある。もし、そうだとすると最悪だ。

心を鬼にして私から直接、支店では無く本店にコンタクトをとった。まったく呆れるというか情けない。
まあ、電話だとこっちが興奮しそうなのでメールを使った。
即反応するかと思ったが無しのつぶて、、、なってこった!!。
こうなったらこっちも徹底無視の構えだ。

しかし、事態は急転した。
支店には連絡が行っていたようだ。自宅に上司と供に謝罪に来たのだ。

正直言ってわたしももうこんな事は忘れたい。
そして誠意ある態度を見せられれば私だったって心はある。
それが演技だとしても私に通じればそれで良い。

そもそも喧嘩をしようという気持ちもさらさら無いし、慰謝料を請求しようなどとも考えていなかったから「もう良いです。分かりました。」という事で手を打った。

始終一貫していたのは「心の無さ」に対する怒りだった事だけは確かだ。
そしてそれを沈めるのもまた「心」なのである。