不謹慎だけど、、

ときより杖を突きながら歩いている盲目の人を見る事がある。
まだまだ若い人も居れば年老いた人、男性、女性、様々だ。

大変だと思う。しかしあの行動力は私にあるだろうか? 疑問だ。
電車の乗り降りや階段、様々な障害があるにも関わらず出歩き仕事場へ向かい社会貢献している。
障害者でさえあれほど頑張っている。

自分自身が情けないと思う。

ある人の本にこんな一節(だったと思うが)が未だに脳裏から離れない。


盲目の妻が居ない時に停電になる。
ふと思い、目をつぶって食事をしてみる。
恐怖と不安で1分と耐えられなかった。

その時に妻の気持ちの一端を知る。

そんなものかも知れない。リアルな体験を通してのみ相手の気持ちになれるのかも知れない。
しかし、その前に知ろうとするちょっとした事が人の気持ちを我が身に染みて理解できる一歩なのだろう。


そして、「あー私は両目が見えて良かった」としみじみと思う。
知る前と知った後ではこの言葉の意味は何百倍も違うのだと思う。

だから私は下らない事に不幸を感じている事自体が如何に些細な事だろうと恥じるのである。