本当の自分

ブログに本当のあるがままの自分を全て書くだろうか?
実際にはブログを書いている人がそのままの自分であることは無いと思う。

私もそうだ。
信頼の出来て心を許せる人にしか話していない事はある。
それは人には見せたくない過去だったり様々だろう。

中には重大事件に関わった人も居るだろう。
幸い私は少なくとも善良に生きて来た。ただ辛い事も沢山あった事もまた確かだ。

人々と対峙して話したり聞いたりせずに、なぜブログなんだろう。

どこの誰とも分からない人々がここを通り過ぎてゆく。


インターネットという血の通わない殺伐とした世界に人が何万と集まって何かを表現している。
ちょっと不気味な感じもする。

彼らも、いや、私も。
もしかしたら砂漠の中のオアシスを求める喉の渇いた旅人なのかも知れない。

しかし、そのオアシスは所詮は幻影であっていつかは消えるであろう蜃気楼だと知っている事も確かだ。


そしてそのオアシスには魔法がある。
どんな人もその容姿や育ち、学歴、地位に関係なく同じ旅人になれるという魔法だ。
様々なコメントは時には社会的立場の弱い弱者から地位のある人へ送られる事もあるだろう。

しかし、その魔法を自分自身と錯覚し、本当の自分を見失う力も持っている。
その事をしっかりと肝に銘じておかなければインターネットという蜘蛛の巣に捉えられて実社会に背を向けてしまう恐ろしさもある。


なんとなくこういった文化に好感が持てるようになった気がするがその点は忘れないようにしたいものだ。