Note265 時間とエネルギーの不確定性原理

いつもこの事が分からなくなる。未だにすっきりしない点でもある。
時間とエネルギーの不確定性原理とはなにを意味しているか?

何冊かは立ち読み程度だが見てみるとその解釈にバラツキがあるように思える。一体どういう意味だろうかと思ってしまう。実際にその解釈には複数の見解があるのだと思う。
エネルギーの測定限界であるとかエネルギーの時間に対する揺らぎを表すとかだとか。私は後者の意味だと思っていたが今では霧の中だ。


これは正準交換関係
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から
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というよく知られた形になる。ところで
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なので
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で、シュレーディンガー方程式
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から
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なので
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という良く知られた時間とエネルギーの不確定性原理が姿を現す。
ところでこれは「時間とエネルギーの不確定性」を意味しているという意味が分からないのだ。つまり、「時間とエネルギーを同時に確定することができない」という意味とはなんなのか?

シュレーディンガー方程式において時間は測定対象となるような観測量を意味しているとは到底思えない。そもそも不確定性原理は、観測(物理量)Pと異なる観測(物理量)Qのバラツキに対して
http://blogs.yahoo.co.jp/cat_falcon/6395431.html
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なのだから時間をそのような物理量として当てはめて良いものなのだろうか?

シュレーディンガー方程式において時間は運動に関する単なる助変数(パラメータ)なのだからあえて解釈するなら「エネルギーの変化に要するのに必要な時間変化量」だろうか。
そういう意味であるのならエネルギーのある変化δEか起きるのは
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という短時間に起き得るという意味だという解釈になるだろう。