Note274 スピンの弱い測定の例(スピンが100だと?)

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というが有名な「Physical Review Letters, 1988」のY. Aharonov, D.Z. Albert, L. Vaidmanの主張だ。

ハッキリ言って解説無しには私には良くわからなかった。

ただ、簡単なモデルで「おそらく、こんな事なの?」というのが以下の簡易モデルというか例というか、、、次のようなスピンの系について弱い測定値を計算してみる。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806001922.jpg
結果は次のようになる。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806001929.jpg
明らかにεを調整してみるといくらでもデカイ値になる。(当然だよね)

以下は行間。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806001934.jpg
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806001939.jpg


https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806001946.jpg
という具合に100にだって出来る(?)。

また別の視点で計算すると、スピンの向きを極座標
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190806/20190806001950.jpg
となるそうだ。明らかに複素数にもなるデカイ値にもなる。

しかし、この結果は当然予測できるし通常の観測値(古典的な対応値)とは異なるのでスピンがデカイ値になったところでそれは直ちに通常の観測値とは結びつかないと思う。
あくまで弱い観測における「弱い値」としての値だ。
※私はそう理解したのだが、、、、