グローバルイルミネーション(21)

前回のテストケースに関して
自信を持って言い切れないがやはりパストレーシングの弱点のような気がする。
というのも、、、

まず、パストレーシングのアルゴリズムの概要だけど
視点からレイを飛ばす、何かに当たったらそこで反射(または屈折など)して新たな方向にレイを飛ばす。つまり、光を光学的に追跡しいく。

問題は無限には追跡できないのであるところで打ち切る。
目に届く経路なら最後は光源にあたる。
まあ、逆方向に追跡していると言うこと。
これを何度も視点からレイを飛ばして目に届く複雑な光の経路を全て集めると目で見ているような景色が生成されるわけです。

さて、鏡はランダムな反射はせずにレイの方向が決まれば反射は特定の方向になるため次のレイ方向は決定的で選択の余地はないです。

前回のテストケースでは壁に鏡から反射した明るい部分が出なかったわけですが以上の理屈からすれば以下の様な説明が付けられる。

視点からレイを飛ばす
いつか壁にあたる(それも鏡から反射した明るい部分と成るべき位置)。
そこで反射、この時レイの方向はランダムに選択可能です(壁は鏡では無いので)。
そしてあるレイは鏡にあたる訳ですが先ほどの説明のように鏡から反射方向は決定的。
この時のレイが光源に向かっていれば良いが確率的には殆どゼロ。
つまり、ああいう結果になる。

パストレーシングは光源までの経路を探すため隙間や穴の開いた壁の向こうに光源あるようなケースでは実際より暗くなるという弱点があるのは知っていたが、、、

やはり今回のケースもそういう弱点なんだろう、、、と思っている。
LSDEは苦手?
ん、、、勉強不足ですね、これは。