右回転すると軽くなる

フィジカルレビューレターズに「「右回りのコマは軽くなる」という論文H.Hayasaka,S.Takeuchi Phys.Rev,Lett.63,2701(1989)が1989/3/7に受理された。

これは「早坂-竹内の実験」とも呼ばれています。
高速に回転するコマで右回転させたほうが軽くなった
という報告である。しかもこの実験はかなり注意深く行われた実験だったため物理学史上に残る大発見だった。当然この論文は世界を駆け巡ったのであるが、多くの物理学者は「確かに慎重な実験だと思うがあり得ない」という意見が殆どであった。

その後、この実験に対する検証実験も行われているがその結果はことごとく「早坂-竹内の実験」を否定する結果となっている。

一見するといわゆる「トンデモ」の類と思われるが、実験が物理学者たちが「もしかして」と思わせるような注意深さで行われた点である。この点が「トンデモ」物理学者と一線を引いているとも言える。

実験内容が幼稚な発想とも言われるようだが、私はそうは思わない。むしろ物理学に一石を投じた実験ではないだろうか?

一見バカバカしい実験かもしれないがそれを一笑に付する前に実際に実験して見せたと言う点では評価に値すると私は感じる。