教育・組織力に必要なものとは

参考:「ブラボー・ツー・ゼロ」「SAS戦闘員」(アンディマクナブ著)

先日の続きです。
イギリスに流れ込む麻薬等を遮断するためにSAS隊員(レジメント)が投入される。著者の言葉をかりれば「南米のある国」に入りジャングルの中に作られた組織壊滅が目的で、まさに「元から絶つ」ということでしょう。戦闘部隊なので軍事介入といった厄介なことになるため大規模な作戦が可能なように現地の警察などを軍事教育するのが主な目的となるらしい。

現地の警察や準軍事組織は良い顔をしない。「イギリス人は必要ない」「体格も俺たちのほうが良いし、俺たちは強い」といった反発です。
SAS戦闘員(レジメント)はこういった事にも全く賢い対応をしている事が読み取れます。

著者は語ります。
最初は何も言わない(愛想よくする)。大きく出るとそれは反発を招くだけでそうなれば教育が出来ない。
そして、中でもやる気を見せたものを教育していく、すると時間とともに成績があがってくる。そうなるとそのグループに属さない者がうらやましがってくる。

ある程度お素養があれば劣悪な人間はいない。居るのは劣悪な教官(上司)なのだ。

彼らの実力(未熟さ)は後に我々に重大な危険を招くかもしれない。