無力となった人材の処遇

参考:「ブラボー・ツー・ゼロ」「SAS戦闘員」(アンディマクナブ著)


先日に続いて行きます。!!

著者(SAS隊員(レジメント))は対テロリスト、要人保護、破壊工作、軍事活動、など様々な任務を経験してきます。どれをとっても危険で命がけです。しかも要求されるのは結果のみで「迅速かつ正確さ」も要求されています。

しかし、如何に訓練されていても、それが適当に放たれた弾丸でも頭部に当たってしまえばそれは死を意味します。(愛知県警のSAT隊員の殉職が思い出されますね)

中には、腕を失ったり、脚を失ったり、死を免れたもののSAS隊員(レジメント)として仕事が出来なくなった者も出てきます。彼らはどうなるのでしょうか?

(これが会社とかだったら?)
解雇(クビ)?あるいは自己都合退職?ですかね。なのでSASのような組織ではもっと厳しい処遇かもしれません。なので気を抜く事は厳禁、、、かと思いますが、

ところがSASの考え方は全く違うようです。著者はこう言っています。
彼らは必ず残す。目的のために動けなくなったり、大きな失敗をした者を残す理由は2つある。
一つは、困難に陥ったとき我々は頭の片隅でひどい失敗をしても未来があると思う事ができる。
もう一つは、有用な知識と経験をもっている者をみすみす失うことは無い。

彼らの待機室には何枚もの写真が展示されているそうです。それは腕を失ったり脚を失った隊員の勇士と彼らは今もって隊員であるという事を暗に示しているのかも知れません。