現代人が残すもの・前編

先日から少し古代人の事を書いてみました。それでその後の世界についても書いてみようと思います。

人類も所詮は動物です。このまま行けば進化をしていくでしょうね。「このまま行けば」。
しかし、生物学的な所見からどうやら悲観的な結果になるようです。
※一説によれば後1000年とも言われています。

どうしてなんでしょう?これには幾つかの根拠があるようです。
(1)進化の限界
(2)生物学的な衰弱化
が上げられます。

赤ちゃんの頭蓋骨がぶよぶよしているのは知っていますか?赤ちゃんの頭蓋骨は断片からなっていて
一部は隣の断片と重なり合う事ができます。何故か?それは生まれてくる時の仕組みにあります。

産道を通過するには人間の頭は大きすぎて赤ちゃんは頭蓋骨を折り重ねて生まれてきます。このような危険なお産をする動物は人間以外には居ないようなのです。つまり既に進化の過程で出産の限界に来ているという考え方です。

もう一つは生物の進化の仕方です。
生物はある一定の方向に進化を進めてしまうという問題です。これを定向進化と言います。
恐竜は温暖な気候に恵まれ体を大きくしていきました。一度方向が決まるとその方向へと進んで進化してしまいます。人間も地球の歴史から見れば殆ど変化の無い環境と自らが作り出した環境で進化しています。

さて、「ちょっとした?」変化が起きたらどうなるでしょう?

大打撃を受ける事になるかも知れませんね。
それでも絶滅は避けられるかも知れません。しかし今度は生物圧とよばれる試練が待っています。
圧倒的に減ってしまった人口では人間は他の生物に徐々に駆逐されていきます。こうなると一羽の鳥のような存在です。文化を支える文明は消え失せます。

行き来する人の波が消え、公園ではしゃぐ子供たちの姿も消えます。(なんか映画みたいですね)
電気やガスの供給も無く、煙突から立ち上る煙さえもなくなります。
やがて、雑草や草木が一面を覆うでしょう。静けさという静寂を取り戻した地球がそこにはあります。

あるのは風の吹く音、草木が揺れる音だけになります。夜は漆黒の闇が包みます。
やがて数百年、数千年の時が過ぎていきます。何もかもが浄化され余分なものは朽ちて消えていきます。

そこにある地球には見たことも無い澄み切った青空、何処までも澄んだ大海原、澄み切った小川が流れています。皮肉な事です。こんな美しい地球を人類は見ることが出来ません。


これは私の想像ではありません。科学者が予測した「核戦争後の地球のシミュレーション」です。
そう、私が言った「ちょっとした?変化」とは、もしかするとこの事かも知れません。