オルフェウスとエウリュディケ

先日に続いて印象深いギリシャ神話を紹介しようと思います。前回書いたように遠い昔の記憶ですが今でもその大まかなストーリは記憶に残っています。

オルフェウスとエウリュディケ

オルフェウスは琴の名手、オルフェウスの奏でる美しい音色はどんな者もその音色に聞き入ってしまうとい程の名手です。一方、エウリュディケは美しい女性でやはりオルフェウスの琴が奏でる音色が気に入っていました。

この二人は幸せな結婚生活をしていましたが突然の不幸が襲います。
エウリュディケは毒蛇に噛まれ命を絶ってしまいます。

悲しみにくれるオルフェウスでしたがやがて立ち上がります。
死の国に入ってエウリュディケを返してもらおうと。

オルフェウスは死の国に旅立ちます。そして死の国の王ハーデス(プルート)に直談判します。
プルートに美しい音色を聞かせます。そのあまりにも美しい音色でプルートから遂にエウリュディケを返してやるという返事をもらいます。

しかし、プルートは条件を付けます。

「エウリュディケはお前の後を歩かせるが死の国を出るまではお前は決して振り返って見てはならぬ」と。

後もう少しで死の国を出るという所でエウリュディケが本当に付いて来ているのが気になり振り返ってしまいます。エウリュディケはまだ死の国から出ていなかったため霧のように再び死の国へ消えてしまいます。

オルフェウスは琴を持ったまま星座になります。これが琴座の由来です。
一方、死の灰を降らせる原爆の材料プルトニュームという金属です。
そう、死の国の王ハーデス(プルート)に由来しています。

興味深い事にこのような話の概観は色んな話に流用されています。
近年では映画「千と千尋の神隠し」の最後に似たような所がありましたね。