Note25 水平持ち上げと平行移動
曲線の水平持ち上げは一意だったからx0上のファイバーの点u0に対してx1上のファイバーの点u1も一意に決まる事になる。これを曲線τの沿った平行移動τと定義すようです。
また、構造群Gの任意のaに対して次のような写像を同じ記号τで表す。
そうすると、
これは、つまり、
この事から平行移動τはx0上のファイバーからx1上のファイバーへの滑らかな(微分同相)写像になっている。結局M上の滑らかな(微分可能)曲線族
を与えると、それに対応した構造群の曲線
が存在して
となっています。
そしてこの平行移動の概念は同伴ファイバー束に対して次のように導入されます。
主ファイバー束への水平持ち上げは構造群Gの要素gによって
としてv0からv1への水平持ち上げが得られます。
このとき、これを同伴ファイバー束での平行移動と定義します。
この平行移動は写像は、
になっています。