3Dのお仕事

先日、うっかり3D関係の仕事をしている事をコメントしてしまいました。別に隠している訳ではないですが意外と機密保持義務が厳しい仕事でもあります。そのためなのかエンジニア不足でニーズは高いという妙な事がこの業界では起きています。

えーっそんな事無い、と思う方も居るでしょうね。分かりました。この分野を目指してみたい若者が増える事を望んで問題ない範囲で紹介しましょう。

3Dというのは3次元の事です。非常に大雑把に分けると

(1)3Dシステム(CADとかCGとか)を使う人。
(2)3Dシステム(CADとかCGとか)を作る人。
(3)3Dを現実の「物」として作る人。

に分けられます。エンジニア不足と言ったのは(2)の分野です。一つはそんな仕事がある事すら知られていません。悲しいけど3Dの仕事というと100%と言って良いくらいに(1)だと思われてしまいます。

さて、(2)はどんな仕事なのかを説明する前に3Dについてもう少し説明してみます。私たちの身の回りには多くの品があります。携帯、腕時計、ボールペン、靴、パソコン、マウス、自動車、飛行機、ロケット、、、全て3D設計が使われています。(飛行機、ロケットは身の回りには無いですね(笑))

何気ないデザイン、フィット感、怪我をしないような形、実は膨大なお金をかけて3Dでシミュレーションされています。私の同僚(私も含めて)形状を観るとどの部分にどれだけ大変な苦労があったか分かる事が少なくありません。なぜならその苦労を私たちも経験するからです。壁のコーナーを見ただけで仕事を思い出す事あります(理解出来ないでしょうね)。

それで(2)の仕事は(1)の人がイメージしたものを正確に高速に(画面上)に生成する事が使命です。しかしコレが難しいのです。その難しさを今日は少し紹介してみます。

もし、イメージした通りに生成するシステムを構築できたとします。すると(3)の人はきっと怒ります。そしてその声は(2)に帰ってきます。何故か?それはイメージした物が現実の「」に出来ない「架空」のものかもしれないからです。

そんなものは画面上だけに存在して手に取る事は出来ませんね。
だから「そんなもん出来るか!!」となるわけです。

だから、(2)は(1)の自由を制限しなくてはなりません。しかしそうすると(1)の人は怒りますね。ただ、ポスターとか映像を作る人はそんな制限は要りません。
そこが3D・エンジニアリング3D・CGの大きな分け目になります。なので同じ3Dですが仕事の内容は大きく異なります。

それでは(1)(3)の人に怒られないシステムとはどんなものなのか?

次回はその辺の苦労話を少し紹介してみたいと思います。