Note30 神々の暗号(電子の崩壊)

物理学は数学的な側面は好きにはなれないが妙な魅力がある。
以前NHKでやっていたのだが最先端にいる理論物理学者が

もっとも不思議なのは何故この全宇宙がたった一握りの方程式で記述できるのか
そしてなぜ我々の理解できる数式なのか

と言っていました。さらに最先端理論物理学はもはや「宗教的側面」に突き当たっているとも。
実際、インドの寺院にはそういった理論物理学者が訪れているそうだ。

蛙の脳は視神経から入ってくる情報を視覚としいるのは人間と同様だと思われている。しかし、蛙の特徴は動いているものだけを認知できるような特殊な映像らしい。同じものを見ていても見える世界は全く異なる。蛙の中にも(蛙の中では)優れた脳をもつ個体もいるだろうが足し算や掛け算の概念は無理だろう。
そう考えると、人間の脳で認知できる世界はある一線を越えられない可能性もあるような気がする。だから方程式で記述できる世界が限界なのだろうか?

ともかく物理学は数学と言うツールで現実世界を捉えようとしている。その過程においても神秘的な現象があるという。

物理学者はTOE(Theory of Everything)(最終理論)を手に入れられると考えている。その候補が「超ひも理論」というものらしい。

場の量子論が抱えている問題の一つに「発散の困難」といものがある。ある精度までは実験と合うがもう少し精度を上げようとすると値がズレるどころかいきなり無限大になってしまう現象。(これも不思議と言えば不思議でもある)
さらにアノマリーという異常があるという。
その問題を「超ひも理論」はクリアしているらしい。

アノマリーが消えるメカニズムを追ってみると、
奇跡的ともいうべき数学的偶然性の重なりがおこっている事が分かる」という一節は印象的だ。
「引用:超ひも理論と「影の世界」 p192 BLUE BACKS 」

規模は違うがQEDでもその一端を少し見ることが出来る。S行列の2次補正を求めたとき
http://blogs.yahoo.co.jp/cat_falcon/15946123.html
イメージ 1

という項は捨てていた。これはN積だけなので結果的には真空期待値を取るとゼロになるのでS行列への寄与は無いからだった。

もし、これがゼロにならなかったら、、
イメージ 2


光子の交換も無くそれぞれの電子は実光子を放出していく過程だから電子が実光子を放出してまた運動量の違いのある電子で出てくる。このような過程は電子崩壊にも繋がるらしい。
電子は様々なテストから素粒子として認知されている。
このような崩壊過程が起きるとしたら大変な事になっていた。元々そういう仕掛けを明示的に入れて作った理論では無いがこのような異常が奇跡的にゼロになっている。

もしかすると物理学は神のような存在が仕掛けた暗号を解いているのかも知れない。
そんな妄想をしてしまう事がある。