テロリスト達の正義

テロリストに正義があるか?という事を考える事自体が間違っているとも思える。

しかし正義とは?

少林寺拳法創始者宗道臣が考えさせる一言を言っている。
力の無い正義は無力、正義の無い力は暴力
確かにそうだと思う。正義や平和をわめいた所で力が無ければ排除は簡単な事だ。
やはり、力が無ければ成らない。
それが武力なのか?と言えばNOかも知れないが実はYesなのも知れない。

近年のテロと言えば2002年のモスクワ劇場占拠事件、2004年ベスラン学校占拠事件が思い出される。特に、ベスラン学校占拠事件では子供たちや教師の1/3が犠牲になるという最悪の結末だった。結果的にはロシア治安部隊が制圧という事だったが失われた7歳から18歳の少年少女の命は戻っては来ない。

憎むべきテロ。

しかし、この事件の背景には、チェチェン紛争(戦争)が在ったのも事実だ。
新聞には載らない事が多いが一部の勇敢なジャーナリストの記事がニューズウィーク (Newsweek) 等には掲載される。私も出張時には新幹線の中で読んでいるが新聞では得られない記事が多いので得るものがある。

チェチェンではロシア軍が占領し人権を無視した暴力が行われていた。
チェチェン自体は小さい国だが資源もあり平和な国だった事は確かだが、この人権侵害の問題は知られていながら欧米諸国(日本も)は見てみぬ振りをしていた感がある。そうなれば、チェチェンに孤立感と絶望感が漂った事は想像に難くない。
Newsweek等で報じられた記事によればその人権侵害は酷いという言葉で語れない。

乳幼児を銃の標的にして遊んだ。
虐殺、女性を集団で暴行。
民家に押し入り肉親の目の前で少女を撃ち殺してから暴行し他の兵士が女の体が冷たくなる前に交代を急がせるロシア兵。
信じられないがジャーナリストが嘘を書いていなければこんな目を覆いたくなる惨劇が日常化していた。

チェチェンの人たちはこんな日常が存在している事も知らずにのんきにハンバーガを食い、ゲーセンで楽しくしている諸外国やロシアに対してどんな気持ちを描いただろうか?

今もこの世界の何処かで人権を無視され虫けらのように扱われる少年、少女、大人達が居る。
私は無力だし、何も出来ないし、、綺麗事を言っているだけで何もしない。

しかし、莫大な資金と強力な武力を持っていたら武力行使をしてでも正義を取り戻したいと思うかも知れない。そしてそんな力を持たない僅かな武器しか持てないチェチェンの人だったら、、、

憎むべきテロ、テロリストという単純な決め付けで忘れる(解決する)のは簡単だが、、、

今日は重い問題について書いてみた。皆さんはどう考え、思いますか?