命を分けられたら

先日、光市の母子殺害事件の死刑判決がでましたね。
本村洋さんの内心は想像すら出来ないが、想像を絶する葛藤があったに違いない。
早く立ち直り新たな人生を幸せに生きて欲しいと思います。

事件の多くが私たちの記憶から消えていく中この事件は幸か不幸か社会にも影響を残し、法律をも作った。本村さんの戦いは明確な足跡を残してきたと思います。

事件当初20代前半だった彼も早32歳という。
その間を生きた(私も含めて)世の中はそんな事とは関係なく動いていたがその間も彼は戦っていた。
おそらくメディアを通じて見えている部分の何千倍もの苦難があったに違いない。

あまりにも多くの思いが込み上げ、目を開けることも声を発することもできなかった」という言葉の背景が少し見えた気がしました。

32歳の彼だがその間を濃厚に生きた事だけは確かだ。わたしのような薄っぺらな人生等は語る資格すらも無が、彼にはその人生を語る権利がある。

もし、命を分割できたら、これが夢だったら、と考える日々もあっただろう。
しかし、彼は壊れてしまいそうな自我を奮い立たせて戦い、生き抜いた。

彼の戦いはまだ終わっていないがいつかきっと、

心地よい春のそよ風を受けて大きく深呼吸をし笑顔で生きていけるそんな日がきっと訪れるに違いない。