マイナス思考の凶荒

残念だ、本当に。
「どうして?」と思ってしまいます。
ようやく事件の背景が見えてきているようだ。
報道番組から見えてくるのはかなりのマイナス思考のようだ。

少なからず人は誰でもその傾向はある。全く無いのはむしろ異常だろう。
そうやって凹む事で反省し考え二度と凹みたくないと思う。
永遠にプラス思考なのは反省も無ければ失敗しても笑って居られる。
(正式な病名は忘れたが医学的にも病気とされている)。

人は精神状態を安定に保とうとする。言ってみればゼロ思考状態だ。
楽しかったりするとプラス1、気分が良いときはこれがさらにプラス、+2に移行する。
しかしこのプラス思考もまた精神的には不安定な状態だと思います。次第に冷静さを取り戻さなければならないからだ。そうやって精神を安定に保っている。つまり値を低くしようとする。

+5→+4→+3→+2→+1→0→-1、、、、、

しかし明らかにマイナス思考は性質が違う。値を低くしようとすると無限にマイナス深みに落ちてゆく。
マイナス思考の深みに落ちないようにするには少しでも早くマイナス思考を吹っ切る事だ。
方法はあるはずだ。実施が難しいのは確かだ。

マイナス思考とナルシスト的性格は中が良い。
僕はダメな人間だ」、「私はブサイクだ」、「俺は病人だ」、、、
そして「どうして?どうして分かってくれないんだ」「僕の事を」「こんなに辛いのに」と。

そしてある時、マイナス深みに落ちてゆき凶荒に出てしまう。
ここまで追い込んだのはお前たちだ」という理由だろう。

いずれにしても「見返りを求める」という思想がその根底にあるように思う。

「僕はダメな人間だ」=>「だから補助くらいして欲しい」
「私はブサイクだ」=>「だから性格を理解して欲しい」
「俺は病人だ」=>「だから健康な人と同じ事を求めないで欲しい」
まあ、ナルシスト的性格者には少なからずこの傾向があるように思う。
でも「しょうがないじゃん」。確かにそうだ。
しかし、我が身の心の状態を知っておく事でマイナス深みに落ちない予防になるだろう。

彼はどうだったのだろうか。
少なくとも数年後の今頃はその時の「マイナス思考」の原因すら忘れていただろう。
そんなもんさ。
人間は忘れる事が出来る生き物だ。良いことも悪い事も。
最悪な時もある。なんで?なんで俺が?って。突然それはやってくる。
だから、だからこそ人生は面白い。人生ゲームさ。そう考えてみるのも良いだろう。

断っておくけど遺族の方々もそうやって悲しみを忘れてしまえとは言わない。矛盾してますか?
「、、、そう考えてみるのも、、、」と今、言ったじゃ無いか!!って?
どこでボーダーラインを引くかも大事な事だ。
いいですか、そうやって0か1、白か黒で判断し無いところもちゃんと分かるのが人間の良いところだろう。

あなたも私も機械やコンピュータでは無い。
あなたやあなたが目の前にしている人は「熱い血のかよった人間だ」という事を忘れてはならない。そう思った。