電車から見える風景は青々とした稲、田園風景が続く。「あーやっぱりど田舎だな」と感じる。
眺めていると、ふと、休みの日に途中下車でもしてあぜ道を歩いて新鮮な空気をすってみたいななんて気になる。

本当に緑一色の絨毯といった感じだ。

どうして緑なんだろう。やさしい色だ。あれが紫だったら、、、


そうだ、どうせなら早朝が良い。
葉に着地した水滴は宝石のように輝いているに違いない。

稲と人間の関わりには長い歴史がある。それが脈々と伝承され今日がある。
稲作の風景には大きな変化はないだろう。
タイムスリップして眺めてもきっとこの風景は今と大差ないのだろうと思う。

オフィス街の殺伐とした空気は俺には合わないのだろう。そのくせ田舎はイヤだなんて思う。
矛盾に満ちた考えだろうけどこれが生きた血の通った人間そのものだと思う。
正直な気持ちというのは矛盾があって、、、だから他人には理解できないような事が起きるのだろう。
理解できるというのはつまり心が通じた関係なのだ。きっとそうに違いない。

一見すると美しい田舎の風景だが田園も用水路も川も全部人口物だ。だけど見事に融和している。
それぞれが異なった音を奏でてはいるがそれらは調和して、、まるでジャズのような感じだ。

そう考えると田園は素晴らしい風景なのかも知れない。