イジメに負けない方法

かなり前から気になっていた少年がいる。
私はフレックスで勝手な時間に出勤しているのだがもう学校に行っている筈の時間にある少年が視線に入っていた。変だな?とは思ったがさほど気にも留めていなかった。あるときは校門の前でフラフラしていた。

最近になってその子はイジメに合っているらしいと分かった。非常に大人しそうで見た目からもいじめられっ子の典型だった。先日、頭を下げてすれ違ったときに声を掛けてみた。

私は彼に何とかなってほしいとかいう善人として何かを言うつもりも無く。
いじめられてるんだろ?」とダイレクトに言ってやるとクビを横に振って否定されてしまった。典型的だなと思った。「自分がイケナイと思ってる?」と聞くと「うなずいていた」。

帰り道は同じなので彼のペースで歩きながら話を聞いてみると例えば(少し私の解釈も入るけど)次のような事だ。

集団で彼の行き先をふさぐ、もちろん殴ったり蹴ったりはされない。
彼が家に帰ろうとするのを邪魔をする。彼らの間を抜けていこうとすると
(当然だけど)体が接触する。これで「当たったとか適当な理由で」執拗ないじめに合う。

このことは先生にも言ったそうだ。
先生は平等に互いの意見を聞いた上で、○○君がぶつかって来たから、、という事だったから彼は「そうです」と答えて双方が先生の前で謝ったという事だった。
まあ、察するにこれでイジメは終わっていなかったという事だろう。

彼にしてみれば「ぶつかったからだ」と言われれば確かにそうだと正直に言っただけだろう。
これでは彼が正直で居る限り救われる道は無い。
つまり、指一本触れず意地悪を言われたわけではない=>彼がぶつかった=>謝らなかった=>だから苛められた。子供のクセに巧妙な手口だ。
犯行を立証するどころか本来の被害者が悪いといった展開になっている。
恐ろしい

私はまじめな大人では無いから彼にこう教えた(親や教師が聞いたら腰を抜かすと思うけど)。

何で嘘をつかないんだ?
先生にあること無いこと言ってやれ

例えばさっきの例だと「ぶつかったのは彼らが先に手を出したからだ」と言えと。


子供には分からないだろうケドちょっとした深い理由がある。
まず、これなら対等の立場だ。
もちろん嘘をついたわけだが彼らは先に手を出していない事をどうやって立証するのか?
かなり困難なはずだ。
それこそ、やったやらないの話になるがその分この件は大きな話になっていく。
この手の問題をクローズアップさせるには十分役に立つはずだ。

嘘をついた事を謝るのはもっと後でも十分だろう。