Note162 QED による輻射補正計算(12日目)

やっとですけど、今日はいよいよ数値計算です。「ワインバーグ場の量子論2 巻 p401」によれば
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という数値計算結果が与えられている。その他の物理定数は
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ワインバーグ場の量子論2 巻 p402」によればBethe は電子の静止質量が切断の上限になるという仮定をしたらしいのでそれにならって
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これらを代入して数値計算すると

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あ、あれっ?小さすぎる。実験的測定値は1057.845(9)MHzだから異様に小さい。

と一瞬焦ったが、よくよく考えてみると今まで計算したのはQEDの補正でしかも3次補正に相当するから実際には2次補正の寄与を含めなければならないはずだ。

かなりがっかりだ。まだ計算しないといけない寄与が残ってた。

もう一気に疲れたので今日はこの辺で。