ロボットの心(3)心

今日はロボットの心について一旦締めくくりたいと思う。

まずは映画ではどのように扱われているのか?
ロビン・ウィリアムズ主演映画「アンドリューNDR114

これは私の中では結構名作だと思っている。
ロボットのアンドリューが心を持ちやがて人間になりたいと願う。
やがて人類が求めてやまなかった「自由」にあこがれ旅に出る。
そして外見も改良を加え、身も心も人間のようになる。
そして人を愛し愛される事になる。
しかし、人は老いてゆきやがては死を迎えるがアンドリューにはそれが無い。
アンドリューは自分の人口血管に本当の人の血液を入れてくれと頼むがそれはロボットの機能停止を意味する。そしてアンドリューは妻と共に静かな死を迎える。

映画の死の場面は悲しいがこの映画はちょっと感動した。こんな描き方もあるんだと思った。
「よかったね」と思ってしまう。

劇中でアンドリューが人間と同じ感覚と体を手に入れて愛妻とエッチをする場面があるがワイセツさも無く重要な一場面として描かれている。アンドリューの喜び方は見ていて「よかったな」と応援したくなるし楽しそうに「こんなに気持ち良いのかぁ」と感想を漏らす場面は人間的で良い。
タブーとして扱わず「愛」を分かち合う幸せ感を描いていると思う。


映画「アイ・ロボット」ではウィル・スミスが演じる刑事が上司と交わすアイコンタクトが重要なファクターになっている。映画の最後の方でロボットを信じない刑事がロボットの微かな表情の変化で伝えられたメッセージで窮地を脱する場面がある。ロボットとアイコンタクトした場面だ。

人にしか出来ない事がやがてはロボットにも出来るようになる。
将来、心をもったロボットが実現するだろう。

偏見をもたず、人を傷つけず、人を守り、人に温もりと愛を教えるのはロボットかもしれない。
しかし、その「心」を与えるのは人間なのだという事を忘れて欲しくないと思う。