巨鳥・サンダーバード

UMA、未確認動物の事なんだが私の知人のS君はこのUMAの大ファンでもある。
どちらかと言えば私は懐疑派なんだけど。信じる信じないは自由だからね。
ところがこの手(UFOとかUMAとか)の話で信じる派は既に否定している信じない派を何とか説得しようとする傾向がある。「なんで信じないの?」っていう感じである。

これは過去の科学の歴史を紐解くと良く見えてくる。
大抵は信じられない現象でも科学者はそれを他の科学者が納得できる形で調査し、信じない派の科学者は自分が「なるほど」と納得する形で追試する。ところがこの手の信じる派は、ある著書にも述べられていたが実は自分が信じる「その物」について詳細を殆ど知らない、と言うのが実情で殆ど宗教のような状態なんだねこれが。

「とにかく(凄いから)信じろ」とか「TVで本当の話って言ってた」とか「証拠がある」とか。。
とにかく「これ」ではねー。証拠を出したら出したで大抵は納得できる証拠になっていない。
つまり、信じてもらうには懐疑派が信じるに値する「証拠」でなければならない。
信じる側が納得できる「証拠」は「証拠」にはならないって事だろう。

まずは自分が信じている「その物」の専門家になるべく努力をすべきである。(と思う)

さて、先のS君も同様なのだが少しでも科学してもらいたいと思い昨年少し時間をかけて資料を集めてレポートを送ってあげたのだが最近も相変わらずであった。(残念というか...)

でもってその時のレポートと合せてUMAファンが喜びそうな話を紹介しよう。
※といってもちょっと調べればこのくらいの情報は簡単に集まる。

巨大な鳥・サンダーバード

THUNDERBIRDS(サンダーバードとは。
嵐と共に現れる巨大な鳥の事でアメリカ先住民に古くから伝わる伝説の鳥でアメリカ先住民はその鳥を危険な鳥だが自然の恵みの雨をもたらす雷神としても崇拝している。実際、チェロキー族は身を守るため見張り台まで作っている。

さて、S君がらみでこの手の話題に敏感になっていた私には記憶に残っているニュースがある。

日刊紙アンカレッジ・デーリー・ニュース(米アラスカ州)2002/10/18のロイター電

小型の飛行機に匹敵する大きさの鳥が、最近米アラスカ州南西 部で目撃されたと報じたのだ。
アラスカ南西部の村トジアクとマノコタクの住民が、翼幅4.6メートルもある鳥を見たという。
その様子は「映画の『ジュラシック・パーク』みたいだった」という。

トジアクのある目撃者(43)は「最初見たときは小型の飛行機かと思った。こっちに向かって来たが、そのうち左に曲がり、初めて飛行機でないと気づいた」と話した。
小型機に匹敵する大きさで目撃者の中には、飛び去った後に村民に無線で注意を呼びかけた人や、
300メートルの距離からではあるが乗客とパイロットが目撃している。

これに対し、専門家らは、彼らが翼のある生物を目撃したことは間違いないとする一方、大きさについては疑問だとしている。同紙によると、米魚類野生生物局や専門家は、昨年も数件の目撃情報があり、
目撃例の50%は体重10キロ、翼長2.6メートルにもなるワシの一種に関するものだったとしている。
※この部分は日本ではカットされてしまうこと事がしばしばあるので要注意だ。

さてこの専門家の意見だがこれは「飛ぶことの出来る鳥の最大重量12kgが限界」という科学的根拠からきている。しかし近年は少し違っている。それは1979年にアルゼンチンの800万年前の地層から見つかった鳥の化石の分析による。体重90kg、翼長さ6m~8m。実は飛べた可能性がある。
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実は先にも書いたようにアメリカでは巨大な鳥・サンダーバードは有名な鳥らしい。実際目撃したパイロットは「私はパイロットで、最初はそんな話は信じなかった。だが最近、私が飛んでいると、300メートルほど離れて、その鳥が飛んでいた」 と証言している。
注:300メートルも離れていて3mと5mの違いは認識できるのだろうか?

事実、専門家の話も記事では紹介されており翼幅2.6メートル、体重10キロのワシは過去に目撃された例がある。では何故アメリカでは有名な鳥なのだろう?当然サンダーバードの伝説もあるがこの手の目撃が後を絶たないようなのだ。

1977年7月26日、アメリカのイリノイ州ローンディール

嵐のなか二羽の巨大な鳥が現れ、庭で遊んでいた10歳の男の子を襲ってつかみ去ろうとした。鳥は子供をつかんだまま庭の中を低空で飛び回ったが、すぐに子供を放して飛び去った。この3日後に同州の大学の秘書が首に白いリング状の模様のある巨大な鳥を目撃している。さらに(2日後)7月31日、80キロほど離れた川辺りでやはり巨大な鳥が目撃された。この時の目撃者の元従軍カメラマン・ジョン・ハッファ氏は巨大な鳥のだったため8ミリカメラにより撮影に成功している。しかしフィルムには、鳥が飛び去っていく姿は捉えられたものの大きさを割り出せるような対象物が映っていないため実際の大きさは確認できていない。撮影者自身の証言では翼を広げた大きさはゆうに6メートル近くあったと証言している。

この話、どこまでが事実なのだろうか?
実はNHKの特番で存在の可能性が否定できない未確認動物の一つとしてまじめに巨大な鳥・サンダーバードに関するレポートが放送されている。
(1)証言した親子は実在、当時の状況についてインタビューに答えている事は事実。
(2)元従軍カメラマンのジョン・ハッファ氏8ミリカメラによって撮影されたのが巨大な鳥である事は事実。

さて(1)は真偽を確かめようが無いが(2)はどうだろうか?
確かに巨大な鳥2羽が木から飛び立ち去ってゆく様子が記録されている。動物学者ジェレミー・レイナー博士による検証によると鳥の大きさをフィルムから推定するだけの情報が無いとしている。

またどう考えても??という模倣談もあるのも事実だ。
1890年にアリゾナでカウボーイが巨大な鳥を撃ち落とした。
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しかし翼竜といった古代生物が発見され世に知られる以前の目撃証言が無いのは何故か?。つまり「ゴジラは実在した」という目撃証言が「ゴジラ」という映画が公になる以前に絶対出てこないのと同じだろう。百歩譲って写真が事実なら専門家はあらゆる手段で「保存」を試みるはずである。写真は残ってるのにねー。

しかし否定的な話だけではないのも巨大な鳥・サンダーバードについてはある。ネッシーとかは別として
動物学者もその存在の可能性を否定していない点は注目に値する。なので目撃された鳥の一部は生きた化石の可能性もある。その候補として化石で見つかった鳥のアルゲンタビス(またはアルゼンテービス)Argentavis magnificens がある。

また別の視点からもその存在の可能性も指摘されている。
アメリカには独特の風が気象衛星等の分析から存在している事が分かっている。
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これまでの目撃場所
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これまでの目撃場所とこの風の流れを重ねてみると非常に興味深い事実が浮かび上がる。
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まだまだ正体不明なのは事実だろう。
あのジャイアントパンダが発見されたのは1968年である。コモドオオトカゲも初めはUMAの類だったという経緯もある。

最後に、目撃が誤認の可能性について注意を喚起しておこう。
南アメリカアンデス山脈にはコンドルという有名な鳥がいます。
体長は約1m、翼を広げると約3mにもなる大物もいると言われています。
飛ぶ鳥の中では世界最大の鳥といわれています。しかし非常に貴重な鳥でいつでも誰でもが目に触れる鳥ではない。ワシントン条約付属書I表に載っていると言えばこの貴重さは分かるだろう。
しかも巣作りや繁殖は高度3,000m~5,000mの標高なので、おいそれと人間が行ける様な場所ではない。
主な特徴として翼の一部と首に、えりまき状の白い羽毛がある。