Michael Dudok de Witの世界

Michael Dudok de Witの作品は台詞も無く鮮やかな色彩も無い。しかしどこか忘れかけたものをそっと思いださせるぬくもりがある。

「Father and Daughter」
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ストーリーは、と言っても何の説明も無い、台詞も無いので感受性というか「心」でみる短編映画だと思う。私は昔このストーリーと酷似した夢を見たことがある。震災に遭い行方不明になった妹と再会した時は夢から覚めても泣けてきた。今でもこの夢は忘れられないです。実際には妹はいませんがあまりにも酷似しているのでこの作品は何か私の心の中の一端を映像化されたような気がしてしまいます。

岸辺からボートに乗って行く父親、その場に残された幼い娘。
父親の面影を求めてか、父親と最後に別れた場所を訪れ続ける。
娘は大人へと成長していく、そうして繰り返される四季。移り変わる自然。
それでも娘はその場所にに立ち止まり、今は居ない父を思い続ける。
そうして、そのひたむきな強い想いは・・・・
岸辺のふたり上映時間:7分30秒/カラー/アニメーション/2000年/オランダ
監督:Michael Dudok de Wit
2001 年米英アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作品
http://www.youtube.com/watch?v=GQVwceTdeiI