エコは麻薬?

エコに関して言えば政府助成金などもあってこの不況の中にあって売れ筋は好調のようだ。
低燃費、低排気ガスの自動車、低CO2家電、、、。

これらに買い換えるというのはつまり新品になるわけで気持ちも良いものだし不況の中にあってお金を使ったという点では貧乏人ではないという事を暗に自覚するという意味で悪い気がしない。
しかも地球に優しい良いことをしてるというなんとも言えない感覚もあるかもしれない。

しかし、、、こういった事はエコ商品購入直後に発症?しているのではという警鐘を鳴らす科学者もいる。

何が警鐘かといえば「良いことをした」「お金を使った」「新品を購入した」という事実から
「私は貧乏ではない」「私は良いことをしている」という感覚を無意識に覚えて、いわば自己中心的な行動を見せるようになるというのだ。

興味深いのはエコ商品を見たり聞かされたりするとその気持ちから自らを正そうとする倫理的で社会的な行動に移行する傾向があるのだが、一旦エコ商品を購入して自分が当事者になるとそれとは逆に自己中心的でモラルが下がるという傾向にあるという。
それもエコ商品を購入した直後からそういった傾向になるというのだ。

そういえば車上人格というのもこれと似ているかも知れない。
普段はおとなしい人でも車を運転したとたんに強くなってしまうというそれに。

ちょっと自分がそうなっていないかもう一度自分を見つめなおすという事も必要かも知れない。


トロント大学のNina Mazar准教授らによる研究結果