備忘録・事故は関係者に如何にして伝わったか

救急車が到着するのとほぼ同時にパトカーも着ていた。運ばれる間際にお巡りさんが私の免許証をメモしながら

「自宅に連絡を入れておきます」

と言ってくれた。

実際は誰にも事故の事は伝わっていなかった。(これは後で分かった事ですが)

実際は手術の前に病院から自宅に連絡が入っていた。これは私が手術になるため着替えとかタオル等を持ってくるようにという連絡だったのだ。電話を受けたのは母親だった。当然だが頭が真っ白になったと言っていた。突然、病院から手術をするから着替を持ってこいと言われたから驚くのは当然である。

警察から事故の連絡など入っていなかったのだ。

ここから情報が混乱する。
当然、会社に行っていると思っているから会社で何かあったのかと思うのは当然で、まず会社に連絡入れている。すると会社は会社で

「今日は、無断欠勤している」

というそっけない回答だった。(この事については後でまた説明する)
これで母親は益々混乱を来たす。

なんで?どうして?一体何が?、、、、、である。

そこで再度会社に電話をするわけだが今度は電話に出た人に

「上司と話をさせてくれ」

と問いただす。そこで、病院から連絡があった事も話が出来、ようやく会社も私が無断欠勤ではなく何らかの事故に巻き込まれたと知るのだ。

会社の上司が先に病院に来ていたが直ぐに手術だったためその時にどんな会話を交わしたかは覚えていない。多分、

「ご迷惑かけます。申し訳ない」

とでも言っていたんだと思う。

さて、「無断欠勤」だが今でも思い出すと頭にくる。それは無断欠勤はおろか遅刻もしていないし休日も出勤するほどの優良(有料?)社員だったからだ。(今では不良社員だが)。

この事は私に大きな変化をもたらした。(時を経て会社を辞め別の会社に入っていた)
東京に営業所を立ち上げた時に所長代理という責任者を命ぜられたのだが普段とは明らかに違って(個人によるが)出勤してくる様子が無い場合、本人に電話繋がらない場合は通勤経路(鉄道機関等の公共交通機関事故が無かったかを聞くようにしていた。そして最後は自宅へ電話。会社から自宅へ電話は気を使う。当然家族はびっくりすからだだから最後にするようにしている。

事故などで辛い思いをしているのに「無断欠勤」しているなんて思われるような事が無いようにしたいものだ。

教訓としてそのような問い合わせは電話に出た人(大抵は事務か受付なので)では無く直接上司と話すように。