備忘録・夜遊び

入院生活も長いと、同じ長期滞在者と仲良くなります。そうするとどうしても不良と化していきます。

その日も消灯後に全身骨折の患者Sさんがタバコが吸いたいというので彼の車椅子を押してナースセンターを素早くすり抜けて休憩室に行きました。既に同じような不良が溜まっていてバカ話にふけっていました。とうとう婦長さんに「いい加減にしなさい！！」と叱られ、みんな病室に戻って行きました。

私もSさんの車椅子を押して病室に戻っていきましたが何故か婦長さんが付いてきます。
ベットに付くと、私に早く横になって寝なさいと言うのです。
「あーーなんかされる！！」と怯えていると包帯を取り出して何と私の右腕をベットのフレームに縛り繋いだのです。私の場合、拘束は簡単です。左腕が機能しないのでたったこれだけで拘束完了です。でも、朝起きてみるといつも解かれていました。この罰は数日で終わりました。