備忘録・諦めない気持ち

毎日が午前中の30分程度リハビリと残りの暇な1日、季節もゆっくりと変化していく中予測された回復の兆しは見えませんでした。

多分、今日が無反応で明日突然「動く」なんてのは所詮夢で、そんな奇跡は考えにくい。
現実には明日も変化無いに決まってる。そして、、、やはりその通りになる。

ある日、見かけない患者を見た。
外来で来た青年だった。
ゾッとした。肘から下がどす黒くなっていてまるでミイラの様な手だった。

リハビリ中に先生に聞いてみると、

「あー、あの子も君と同じような被害で状態も同じだったけど途中でリハビリを止めたんだ」
と言われた。

「あんな風になっちゃうの?」と聞くと

「筋肉は動かしていないと痩せてしまうし、固まってしまうんだ」と言われた。

確かに、ギブスをしていた期間でさえギブスを外した直後は肘が固まっていて、この固まった感じがほぐれるまで結構な時間を要した事を思い出した。

やっぱり
「諦めるのは簡単だけど取り戻せない1日を大切にしよう」
と思った。

しかし、未だ回復の前兆も無く主治医に言われたタイムリミットは刻一刻と近づいていた。