人の心を感動させる

京極さんの退院祝いで鮎が食べたいという希望で鮎料理を出す事になる。
士郎は最高の鮎最高の食べ方で持て成す。そして普通の鮎料理を出した雄山。
京極さんが涙したのは、、、

有名な一場面だ。

京極さんが泣いたのは雄山の鮎料理だった。
その鮎が京極さんが生まれ育った四万十川の鮎だったからだ。

人の心を感動させるというのはこういう事だと思う

そして「技巧に走ったら駄目だ。人の心を感動させることができるのは人の心だけなのだ」という台詞はそれを言い尽くしているだろう。


そういえば、日本風パスタの対決では日本風にこだわった士郎がまたしても挫折を味逢う。

「日本風とかの外形に心を奪われ、本質を忘れた。」
事の本質を忘れてはうまいもまずいもない。お前は日本人のくせに日本人の好みをわからぬ愚か者だ」
と叱責された場面も印象的だった。


「日本人は素材の持つ本質的なうまさを素直に引き出した料理が好きなのだ。」という本質を忘れていたという事だった。



余談だが、この後の士郎と喧嘩をしたゆう子のやり取りもちょっと良い。
落ち込んだ士郎を思って仲間が食事に誘うがそれを士郎は「先客があるから」と断わってしまう。
そしてゆう子に食事に行かないかと誘う士郎だがゆう子は「さっき先客が」って言ってた事を士郎に聞くが四郎は「だから、、、」

こんなキザな事を一度は言ってみたいものだ。