津波のシミュレーション(4)

支配方程式は非線形長波理論
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ηは水位,D は全水深,g は重力加速度,n はManning の粗度係数,MとN はx 方向およびy 方向の流量フラックス。

多くはStaggered leap-frog 法で解かれるようだがもっとも簡易なオイラー法で計算している。もう少し詳しく言えば
FTCS (Forward in Time and Central difference Scheme,陽的オイラー法)で解いている。

今までは非線形項や摩擦項は無視していたが水深50m以下ではこれらが効いてくるらしいので計算の途中で水深が50m以下になった場合はこれらの項も計算の考慮に入れた。
差分の式も高次の式で計算するようにしてみた。

非線形項を省略した長波理論を線形長波理論(linear long wave theory)。そうで無い場合を浅水理論(shallow water theory)あるいは浅水長波理論(shallow water long wave theory)というのだそうだ。

水深が50m以下の場所
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水深が50mを超える場所
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現在の計算条件は以下の通り。
基礎方程式 非線形長波理論
海底摩擦 少しだけ考慮(Manning の粗度係数=0.025)
陸側境界条件 完全反射
家屋等の境界条件 なし
初期条件 海面隆起高さ
潮位条件 考慮しない
地球のコリオリ力 考慮しない
陸上地形(標高) 考慮しない(海面を0としたとき0を陸上とする)