Memo78 自己エネルギー補正(4)

先日までの自己エネルギー補正をまとめると、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050246.jpg
このように考えると一見単純な内線も補正されて補正伝播関数(modified propagator)が次のように定義できます。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050250.jpg
正確な補正を考える場合はこれまでの計算で現れた最低次の自己エネルギーの部分を次のように置き換えて考えれば良い。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050255.jpg
それで、高次の補正をどうやって計算するのか?これについては前に書いたように逐次高次の総和を求める方法を見てみたいと思います。


補正伝播関数をもう少し違った形で整理しておきます。形式的な公式
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050259.jpg
を使います。

まず、フェルミ粒子の自己エネルギーの総和を実際に補正伝播関数
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050311.jpg
に代入すると、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050316.jpg
これに先程の公式を当てはめると、
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050307.jpg
同様に光子の自己エネルギーの総和についても計算できて、

結局、次のように書けます。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/c/cat_falcon/20190805/20190805050321.jpg