コロナワクチン接種は危険なのか?

色んなデマがあるようです。
むしろこういったデマが最も危険だという事を心に留めておくべきかと。
専門家の意見にこそ耳を傾けたほうが良い。

少なくとも現時点では
日本国内では現時点でワクチン接種が原因とされる死亡事例はない。
としている(厚労省

「接種後の死亡と、接種を原因とする死亡は全く意味が異なります。接種後の死亡にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、誤って、接種を原因とする死亡として、SNSやビラなどに記載されている例があります」(厚労省

デマで悪質なのは如何にも学術的根拠があるかのようなモノと緊急性を醸し出したモノでしょう。「米ファイザー社の公式文書にそういった記述がある」とか、、、あるわけがない。

こういったデマを加速するのはやはり「接種後の死亡例」だ。
厚生労働省によると6月18日までに接種後に亡くなったのは計356

どいうわけかこの数字を見て「えっ!?、ヤバイんじゃないか?」と思ってたところに飛び込んでくるデマ情報。そして全国の医師ら450人は6月下旬、接種中止を求める嘆願書を厚生労働省に提出するという事態。

背景には国内の過去の薬に関する事故が多くの人の記憶にあるのではないかと思います。


サリドマイド事件
1957年に発売され妊婦が服用した場合には先天異常の子が生まれる等の世界規模の薬害。日本では1962年9月に該当商品は販売停止された。
結果的には2010年に半田宏(東京工業大学)と小椋利彦(東北大学)らによって解明された。皮肉なことにサリドマイドエイズ、糖尿病性網膜症、がんなどへの効果が期待されている。サリドマイドにはR体とS体の鏡像異性体が存在している。平たく言えば右手と左手のようなもの。そして一方だけが問題を引き起こしている。
現在は技術のおかげで完全に分離した薬が生成可能になっている。

ちなみにミント(メントール)も同じように右手と左手があって一方はやはり毒だが市販されているものは当然毒ではない方。

 

話はずれたが「亡くなったのは計356人」
7/5までにワクチン接種率は総人口1億2700万人)に対して25%なので3200万人が接種してる計算になる。つまり、ワクチン接種後死亡確率は0.001%程度になる。

 

ここで統計を見てみよう(データは厚生省の公開データ)
H21年の統計(10万人あたり)https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai10/kekka03.html
30歳以上のデータで計算してみると1日あたり3100人が何らかの事でお亡くなりになっている。※年代ごとに異なるので正確ではないが平均的に。
今日死んでしまう確率は0.003%(30歳以上の人口は概ね9000万人(総務省))

日本の1日によれば1日3280人が亡くなっているので200人程度は30未満の若者ということになる。65歳以上のデータで計算してみると1日あたり2600人が何らかの事でお亡くなりになっている。65歳以上にすると0.009%(65歳以上の人口は概ね2900万人(総務省))

 

並べてみてみよう
・ワクチン接種後死亡確率は0.001%程度
・30歳以上でたまたま今日亡くなってしまう確率は0.003%程度
・65歳以上でたまたま今日亡くなってしまう確率は0.009%程度
※ワクチン接種の今日までの日数は本格的に始まった4月を起点にすると95日ある。

 

どうだろうか?
この数字の比較で何かを判断してはいけません。色んな仮定をしているし、この差に有意差があるか?とか年齢別(層別)どうか?とか・・・色々と統計量(検定)をちゃんと分析する必要はある。当然だがそんなことは専門家がちゃんとやっているはずです。

 

言いたかったのは専門家がちゃんと評価しているはずなので
「専門家の意見にこそ耳を傾けたほうが良い。」という事に尽きる。